御門 エリカ・元の世界にて


 Side 御門 エリカ



 私はアサルトフレームに乗って謎の侵略者インベージョンと戦うパイロットの一人である。


 最前線で戦ったりもしたが上司に嵌められて日本の辺境の土地で旧式のアサルトフレームと一緒に暇を持て余す日々――


 を装いながら星之家のお世話になりながら平行世界の地球で趣味を楽しみながら平行世界の技術や知識を持ち帰り、人類に貢献している。


 最前線でアサルトフレームに乗って戦っていればなんだかんだでコネの一つや二つは出来る。


 それを利用して軍人としての務めを果たしながら趣味に没頭する。


 外部協力者としてジェーンを呼んでゲームできるようにしたのは正解だった。


 部下や同僚、戦友達には軍事機密で黙らせている。


 それでも無理そうな場合は多少真実を明かしてこちら側に引き込んだ。


 その中の一人に私の同僚――榎本 シラベがいる。


 見かけはセミロングの灰色髪で可愛らしいお人形さんのような女の子だがこれでも優秀な私の片腕だ。


 なんだかんだで左遷に付き合ってくれた。


「隊長、また好き勝手にあの世界に出入りしてたんですね」


 私の私室で一緒にゲームをやってテレビの中のエイリアンを一緒に倒している。

 今は愚痴ってるがなんだかんだで嵌まっている節がる。


「お前も来るか?」


「機会があれば是非――それにしてもこのマシン凄いですね。隊長が熱中するのも分かります」


「ああ。これであちらの世界の映画やドラマ、アニメとかも見れるらしいからな」


「ゲーム機にそこまで多機能性を保たせるのは必要なんでしょうか?」


「私も最初はそう思ったが便利だぞ?」


 そう。ゲーム機なのにDVDやBDにも対応した映像作品が観れる。

 近所のレンタル屋でDVDでBDでレンタルして観れるので金を節約できるのだ。


 ちなみに映画館で観る場合は2000円。


 BDのパッケージの新品タイトルを購入する場合は4000円半ばぐらいが相場だ。


 まあ場所によってはDVD三作やBD二枚で3000円だったりもしたが――


「隊長もすっかり変わりましたね」


「私も女で人間だと言うことだ」


「そう言うことにしておきます・・・・・・実際アサルトフレームの開発にも貢献していますし」


「そうでなければあの世界に行った意味がない」


 かなりのめり込んだしまったがあの世界の作品は色々と参考になる点が多い。


 アサルトフレームはマブラ●の戦術機をSEED系のMS風にしただけだからな。

 どう言う風にすれば強化出来るのか分かり易くあった。


 この世界にはガンダ●やマジン●ーZどころか鉄人●8号や鉄腕アト●すらないからな。

 戦争に無縁なあの世界がアサルトフレームのアイディアの宝庫だとは皮肉な話だ。


 ジェーンは今どうしているだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る