初めての日の翌日の朝に……

 目が覚めると暖かかった。服きてないのに。

 私の両隣には私と同じで服を着てない、ルーファとフィオがいる。私に抱きついて、足を絡めながら……人肌って暖かいなぁ……。

 






 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。恥ずかしいぃぃぃ。

 優しくしてって言ったのに全然二人とも優しくしてくれなかったし! 最初は良かったけど、最後の方なんか、もうほんとに頭真っ白で、気持ちよかったことしか覚えてないんだけど。いつの間にか寝てたし。


 て言うか、私ばっかりあれで、二人とも満足出来たのかな……いやいやいや、私がもう無理って言っても、やめてくれなかったんだし、満足してなくても自業自得だよ。


 てか、昨日は結局お風呂に入れなかったし。

 お風呂に入りたいので、少し体を起こそうとして、やめた。

 ルーファとフィオが絡みついてるから、起きれないってのもあるけど……なにこれ? 私の二の腕に多分だけどキスマークがついてるんだけど。右腕と左腕の両方に。

 ……少なくとも私の記憶にはない。……私が寝てる間にされた!? 二の腕って胸と同じ柔らかさって言うし、恥ずかしいんだけど……。

 いや、二の腕どころか、もう、本物の私の胸とか触られてるんだけどね!? でもだよ? なんか、二の腕の方が恥ずかしいんだよ! しかも寝てる間だど尚更! 

 私も二人が寝てる間に同じことをしてやろうと思ったが、二人がいて腕が使えないので、無理だった。


 身動き取れないし、何も出来ないんだけど。

 いつもの私だったらここで人肌と誘惑に負けて、二度寝するんだろうけど、今日はそうはいかないよ。……と思ったけど、眠い。ルーファとフィオの肌の温度が適温すぎて、寝そうなんだけど。

 てか、今更だけど相変わらず足がスベスベで気持ちいい。

 もう、いつも通りでいいやぁ……おやすみ。






 起きたんだけど……なんで私は服を着てないルーファの胸あたりに顔を引き寄せられて頭を撫でられながら、フィオに匂いを嗅がれてるの?


「ちょ、な、何やってるの!?」


 さっきまで寝起きでぼんやりして、頭が回らなかったけど、覚醒してきたので、素直にそう叫ぶ。

 

「嫌ですか?」


 ルーファにそう聞かれるけど、ルーファの方はいいよ、別に! 問題はフィオの方だよ。私臭いの? 昨日お風呂入ってないから? 今すぐお風呂入りたいんだけど。


「る、ルーファの方はいいけど……フィオ? えっと、私、臭い?」


 確かにお風呂に入ってないけどさ、恋人に臭いなんて言われたら、ショックで寝込むんだけど。


「好きな匂い。ユアの匂い」


 ……それは、褒められてるって事でいいのかな? フィオは匂いフェチって事でいい? 

 あ、この状況で忘れるとこだった。


「二人とも私が寝た後に、こんな所にキスしないでよ。恥ずかしいし」


 私は二の腕のことを追求する。


「……起きてる時の方が、恥ずかしいことをしたと思うんですけど」

「た、確かにそうかもだけど、昨日はなんか、スイッチ入ってたし、それだったら起きてる時の方が、まだダメージ少なかったと思うし」


 私がそう言うとフィオが私の二の腕に唇を付けて、舐めてくる。


「フ、フィオ!?」

「? 起きてる時ならいいって」

「そ、それは昨日のスイッチが入った状態だから! 今は普通に恥ずかしいから……んッ!?」



 そして、突然ルーファが私にキスをしてきた。もちろん舌を入れてくる。


「スイッチ、入りましたか?」

「……は、入ってない」

「ユア、私も」


 フィオもすかさず、私にキスをしてくる。

 朝から、ほんとにスイッチが入りそうなので、私は唇に力を込めて、私の口に侵入しようとしてくるフィオの舌に抵抗するが、そんな抵抗虚しく、あっさりと私の防御は破られてしまった。

 力が入らなくなって、服も着ていないので、もう、抵抗できずにあっさりと初めての日の翌日の朝に、二回戦を開催してしまうのだった。

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