この世界は愛は必須ではない

五三六P・二四三・渡

第1話 少女時代①

 星が見たい。

 小さな窓からでもいい。何光年先の光の群れを見てみたい。指でなぞり、この瞳で、この水晶体を通し、視覚細胞に焼き付けたい。

 そんな私の願いを父は笑顔で承諾してくれた。

「私も初めて見るんだ」

 父が準備をしながら話しかけてくる。

 この『コル』では星を見たことがないというのはさほど珍しいことではない。光速の80パーセントで移動してるため、船の後方にあるこの地域では光が付いてこれないので、星を見ることが出来ない。

 私は浮足立ち、あまりの嬉しさにその場で踊りだした。じっとして入れなくなり、部屋の中を駆け巡った。

 そんな私を父がいさめた。父の叱責の声すらも心地よい音楽のようだった。

 しかし、すぐにその声色が変わた。

「どうやら、もうすぐ潜る時間だね」

 父の言葉と共に、私たちは無国籍収納団地から出発した。

 模擬空天井もぎそらてんじょうに映された空が見えた。赤色に染め上げられていて、少し危機感を持たせているようだ。

 居住団地帯を出ると、多くの人々が慌ただしく移動していた。案内用の拡張現実ドローンが模擬空天井すれすれを飛んでいた。迷子になったと思しき子供を案内ロボットが慰めていた。

 星を見るためには減速した時を狙わなければならない。加速と減速時にはコル全体に重力がかかるので深海ポッドに入ってやり過ごす必要があった。

 こういう時のために、日常で使う製品は加速に耐えられるものが消耗品で占められているが、例外はあるので、預かってもらう施設に寄る必要もあった。

 そしてポッドに入るには検問を抜ける必要があった。

「大丈夫かな?」

 私は無邪気に聞いた。

 すると何故か父は震えた声で言った。体にノイズが走った気がした。

「な、なにが……?」

「だってポッドで減速時のGをやり過ごした後、星を見るんでしょ? 怒られない?」

「はは……なんだそのことか。それぐらいで怒られないよ」そう言って父は笑ったが、なぜか顔色は青かった。

「でもお父さん、いつもより顔色悪いけど……」

「そ、それは……ちょっと緊張してて……ほら、あの時はお母さんもいたし」母は私が6歳の時に病気で亡くなったと言っていた。

「そうなんだ……。じゃあ今は二人きりの旅だね!」

「そうだね……」父が私の手を引いた。まるで何かから逃れるように。「……あと約束だけど覚えている」

「うん。お父さんのことはお父さんと呼んじゃ駄目なんだよね」

「そう、リーダーと呼ぶようにね」

「分かった! リーダー!」

 私は元気よく答えた。


 検問所を抜けるには様々なデータを時間をかけて照合する必要があった。主にそれは保護者の仕事であるので、幼い子供たちにとっては暇な時間だ。だから遊ぶためのスペースがあって、私もまたそこにとどまっていた。

 ARシューティングをしている子の姿もあれば、年長の子がダウンロードした冒険詩をを吟じて、より小さな子供たちに聞かせている姿もあった。以外にも年下の子が年上の人たちに対して返詩を送っており、なかなかの盛り上がりを見せていた。

 そして皆が私と同じようにフードを被っている。『防宙服』。私たちを守ってくれる何でもできる服だった。

 見渡した限りでは親しい子はいなかった。


「ああいうのは、あんまり好きじゃない?」


 声をかけられた方向を見る。青白く光る蛸が浮いていた。

 子守用のARだろうか。

「えっと、人工知能ですか?」

「ちがうよ。遠隔操作で子供たちを見張ったりしている」

 その蛸は私の目の前で揺蕩う。

「君はリーダーが大好きみたいだね」

「うん。すごく優しいんだ」

「そう」

 ゆっくりと記号のような微笑身を浮かべた。

「君の名前はなんて言うの?」

「ウラカーだよ。ウラカー・ゲタド 」

「ファミリーネームがあるんだね」

「あ……」そうだったと私は慌てた。父にはファミリーネームを出してはならないと言われていたのだ。「あの……忘れて」

「大丈夫だよ。家族主義者への偏見は一時期酷かったけど、最近では信仰の自由として受け入れられている」

「そう……なの……? おと……じゃなくてリーダーは私たちはすごく差別されてるって」

「すべての人から偏見をなくすことは難しいからね。ただ分別をわきまえている人であれば、面と向かって蔑んでくる人はいないよ」

「そっか、よかった」私はほっと胸を撫で下ろした。「あなたは名前はなんていうの?」

「ごめんだけど明かせないの。水槽守すいそうもりって呼ばれることもある」

「水槽守って?」

「その名の通り、水槽を守るんだよ。この船には居住区と同じくらい大きな水槽があって、様々な海洋生物がいる。それの管理をしてるの」

「えっそれって水族館みたいなの!? 見てみたい!」

 水族館は古代の映像でしか見たことがなかった。まさかこの船にそんな大きな水槽があるとは思っていなかった。

 目を輝かせる私に、水槽守は「そうだね……」と悩ましげな顔をしたあと、何か思いついたように言った。

「よし。いいよ。減速が終わった時にでも連れてってあげよう」

「やったー!」

 私は飛び上がった。星を見に行ける上に水族館まで見える。

 こんなに嬉しいことはない。

「その代わり、リーダーに黙っていてくれるかな?」

「もちろん」

「ありがとう」そう言ってイェンスが足で私の頭を優しく撫でた。

「ふへ」変な声が出た。

 あれ……ARなのに触れるの……?

「どうしたの?」

「う、ううんなんでもない」

「そう」

 水槽守は足を延ばすと、

「さて、行こうか」と言った。

 そろそろ父が戻ってきそうな時間だった。おそらく私を保護者のところまで連れて行くのも係員としての仕事なのだろう。

 そして蛸は私に足を差し伸べてきた。私は手を差し出して繋ぐ。

 私たちは検問所でデータの称号をしている父に会いに行った。

 長蛇の列が並んでいるのを横目に、検問所の中を歩いていった。すると父が壁にもたれかかっていていて、青い顔をしているのが見えた。

 そして係員に囲まれている。

「お父さん……どうしたの……?」

 父は答えなかった。そして係員の人が前に出て、視線を合わせてくる。

「あのね、このお父さんはどこで手に入れたのかな?」

 私は意味が分からず、首を振った。

「お父さんはお父さんだよ……生まれた時からいたに決まってるじゃん」

 それを聞いた係員は別の係員に耳打ちをした。少し声が聞こえてしまう。

「やはり古典家族主義者がこの子に違法ソフトをダウンロードしたのでは……」

「その可能性が高そうだな……かわいそうに」

 私は言葉の意味は分からなかったけど、恐怖を感じた。体が震え、助けを求めるように父を見たが、何故か目が虚ろだった。まるで父じゃないようだった。

 係員の一人がまたも向き直る。

「あのね。このお父さんは『イマジナリファミリー』っていうソフトなんだ。人工知能ですらない人口無能で、昔過激派家族主義者が手っ取り早く仲間を増やすために作ったもの。おそらく君は昔さらわれて、空想上の父と無理やり過ごさされている。もしかして一人で無国籍団地で暮らしてるの?」

「嘘」

「嘘じゃないよ。かわいそうだけど、こちらとしては違法ソフトが子供にインストールされているのを見過ごすわけにはいかない。最後にお別れの挨拶をしようか」

「嫌……」

 父の顔色が変わり、光を取り戻した。しかし係員の言葉を思い出すと、どこかそれは作り物のように思えた。これまでの父と見分けがつかないはずなのに。

「ごめんなウラカー。父さんとはここでお別れだ。共同教育機関に行ってもちゃんとやるんだぞ。大丈夫、この船では家族が元々いない人のほうが多い。かわいそうとかじゃなくそれが普通で、こっちらがマイノリティなんだ。でも大丈夫、そこの子供たちは優しいからウラカーを差別したりはしないよ」

 どこか説明臭い話し方だった。無理やりプログラムされたことを話されている。

 私は耐えきれなくなりその場から走り出した。係員が後ろから叫ぶ声が聞こえる。

 走って、走って、走った。

 流れに逆走する私を監視員が止めようとした。

 それでも立ち止まらなかった。

 涙があふれて、喉から血が出そうだった。

 それでも私は走らずにはいられなかった。

 私は父のことを誰よりも知っているつもりだった。

 そんな父が人工無能だったなんて。

 プログラムだってかまわない。私が父だと思う存在こそが父だ、そう言い切れればよかったのだが、もうすでに父の存在が恐怖でしかなくなっていた。頭の中にいつの間にか病を植え付けられたようだった。

 収納団地区域のそばにある広場の造木のした私はうずくまっていた。あたりの居住者はすでに避難したようだ。減速時にこんなところにいては押しつぶされて死んでしまう。でもどうせ監視ロボットが巡回しに来るという打算もまたあった。せめて時間いっぱいまでごねていたい。そういった気持ちのずるい感情もあった。

私はうつむきながら、膝を抱えていた。

私の目からは止めどなく涙が流れ続けた。

「ねぇ」

 声をかけられた。

 顔を上げると先ほどの水槽守の蛸が現れた。

「なんで泣いているの?」

「うるさい」

「それは酷いなぁ」

「放っといてよ」

「お姉さんが相談に乗ってあげよう」

 お姉さんなんだ……

 でもこれを操っている人も係員なのだから、あいつらとグルなはずだ。

「いらない」

「じゃあ一人で勝手に話すから聞いててね」

「……」

「星、見せてあげようか」

「えっ……」

「それどころか水族館も一緒に見せてあげるもちろんポッドに入る前にね」

 それを聞いて急に背筋が冷えた。そんなことをしている場合ではない。私は今父を失ったのだ。でもなぜか惹かれるものがあった。現実逃避する存在を探していたのかもしれない。

 それでも、怖いという感情が先に来た。今までは彼女は優しい係員の人と印象だったが、ここに来て覆ったような印象を持った。

「そんなんことをしたら……」

「普通だったら減速に間に合わなくなって死んじゃうね。でも大丈夫。水槽守特権の特殊な重力回避方法があるんだ」

「でも……」それは間違いなく違法行為だ。「なんで……そこまでしてくれるの?」

「さっき言った通り、あなたに星を見せてあげたいから」

「それだけ?」

「あとは」

 そう言うと蛸は私を抱きしめた。

 彼女の大きな体に包まれ、顔が赤くなる。しかし、抵抗することはなかった。

「思い出して」

 耳元でささやかれた。外見は蛸だが、脳髄に甘いしびれが広がるような声だった。

「な、なにを……?」

「私たちの出会い。覚えてる?」

 私たちは昔すでに出会っていた、とでも言いたいのか。それは大抵人が人をだますときに使う言葉だ。しかし彼女の声色はとても甘美で、なすがままに信じたくなった。

 減速の後の加速は短いが、加速の後の減速までの周期はとても長く、この機を逃したら次に星が見えるのは百年サイクル後ぐらいだった。

「あの頃は楽しかったね。あなたは私の後ろについてきて、とても可愛かった」

 全く覚えていない。でもそうだったらいいのになと、私はすがりたくなった。

 この人と突出に仲が良かったというのならそれは素晴らしいことに思えた。

「本当に覚えていないの?」

 水槽守は少し悲しそうな顔をしていた。その表情に私は心が痛んだ。

「ごめんなさい……」

「謝らなくていいよ。私が一方的に話しているだけだから。そろそろ行かないと」

 私は迷っていた。

 そもそも父がいなくなった今、私は深海ポッドに入る権利を有しているのだろうか。戸籍のない人でも深海ポッドを使えるよう確保している団体があるというのを聞いたことがある。しかし今から間に合うのだろうか。

 私は罪悪感と好奇心と興奮を持ちながら、彼女の足を取った。すると体が浮く感覚があった。

 それから私たちは誰もいない居住区を走っていった。警備ロボットや監視ドローンに見つからないように物陰に隠れた。あっけなくプログラムの隙をつけた時は、成功をたたえ二人で笑いあった。

 円柱状の居住施設が地面に潜っていくのを見て、そろそろ減速の時期が近いことを知った。水槽と呼ばれる場所は意外にもコルの端にある壁の隠し通路にあり、私は秘密基地に入るみたいでドキドキしていた。

 五人ぐらいが寝ころべばいっぱいになる程度の部屋に連れてこられた。無機質な白い壁に囲まれており、ボタンが備え付けてあった。

「ここにも深海化ポッドがあるの?」

「違うよ。まず説明しなきゃならないんだけど、深海化ポッドっていうのは深海と同じように圧力をかけられた水圧に包まれることで、加速の衝撃を和らげるの。実を言うと水槽というのはいわゆるディープアクアリウムで、深海と同じような圧力がかかってる。だからこの場所でうまく水圧をゆっくり上げていって、水槽内と同じような環境にする必要がある。もちろんそのままだと水圧でぺちゃんこになってしまうのだけど、それを回避する方法を私たちはすでに手に入れている。つまりは遺伝子改良により深海生物と同じようなからだになることで、我々は宇宙船の出発時からすでにそれを成し遂げていた。」

「同じ環境……ということは……」壁の一部から穴が開き、液体が入ってきた。私はそれに驚く。

「うわっ」

「落ち着いて、私たちは溺れることはない。あんまり泳ぐ機会がないから最初は驚くかもしれないけど」

「べ、別にこれぐらい怖くないよ!」

 微笑みながら言った彼女にちょっとムッとしたので少し強がった。

 液体の温度はちょうどいい心地だった。しかし、だんだんと温度が高くなってきた。そしてついに肌に違和感を感じるようになった。体全体が熱を帯び始め、皮膚がうねり始めた。

 それはまるで何かの生き物になったような気分だった。

全 身に血管が浮き上がり、自分の腕なのに自分ではないような、そんな不思議な感覚だった。

 しばらくすると、私の体はゆっくりと変化していった。皮膚が周りの水を吸収していくのがわかった。深海魚と同じような体になるために、体が内側の圧力を調整していっているのだ。液体が口から入り込んでいった。不思議と心地が良く、いくらでも飲めそうだった。やがて足先まですべて変化が終わる。

『じゃあ行こうか』

 水槽守の言葉共にに部屋の底面が開いていった。明かりが消えて軽く放り出されるように暗闇へと落ちていった。本当に一歩先も見えない。

(これが水族館なの……?)

 暗かった。だというのに、多くの音に満ちていた。体が作り替わり、音によってあたりを把握できるようになったのが分かった。しかし聴覚器官による空間把握はまだ慣れていなかったので、楽しむ余裕がなかった。耳かたまに魚影をとらえたが、その大きさにひるむばかりだった。すでに来なければよかったと、後悔し始めていた。

『大丈夫だよ』

 蛸が手を握ってくる。私は思わず強く握り返した。

『でも暗くて何も見えなくて怖いよ……!』

『そう? 私にはあなたの顔が見えるよ?』

『えっ?』

 私はびっくりして顔を触った。すると今まではわからなかったものが、感覚として感じ取れるようになった。

 泳いでいる魚の姿。岩の凹凸。揺らいでいる海藻。

 そのすべてがはっきりと認識できた。

『すごい!見える!』

『だから大丈夫だって。それにこの水槽の中ならどこに行ってもいいんだよ』

 彼女の声は明るくて優しかった。

 私はなんだかほっとした。

『うん、ありがとう。でもここはどんなところなの?』

『さっきも言ったけど、ここの名前は水族館。海っていう場所を再現した場所で、今は宇宙の深海にいるってこと』

『なるほど……』

「そろそろ減速が始まるから位置につかないと」

 そういえば私たちは減速を逃れるためにここへ来たのだった。

『ここのお魚さんたちはどうなるの? 海の中は衝撃が緩いといっても、何もしなくて耐えられるほどではないんでしょ?』

『一部は丁重に保護をされてるよ。一部は自分で身を守るすべを持っている。でもほとんどは加速と減速のたびに命を落としているね』

『……やっぱり……助けられないのかな……』

 私は沈んだ声で言った。

『うん……ごめんなさい……ただこれもまた生態系の一部なんだ。人工的な衝撃なんだけど、長い年月をかけてそれがあたりまえだという形を作ってきた。ここで中型の海洋動物たちが死ぬことで、硬くて小さい生き残った動物がご馳走にありつける。歪ではあるけれども、それにより進化が早まったこともあったんだ』

『そうなんだ……すごい……』

 それも大切だが、私たちは減速に耐えないといけないのに、話し込んでしまった。と思っていたら目的地に着いたようで水槽守が立ち止まった。

 ふと一方向を見ると巨大な闇が広がっていた。そこだけ空間が切り取られたかのように黒い。この目をもってしても何も見えない場所があった。

 そして深い。コルの天井までの距離よりは確実に遠くまで空間が広がっていた。

 海底を模した岩の一部が盛り上がっており、そこに背を向けるように不自然なシートが備え付けられた場所があった。

『もしかしてこれに座って減速をやり過ごすの……? 壊れたりしない?』

『大丈夫。何度も試してるけど壊れたことがないし、メンテナンスもこまめにやっている』

 しっかりとシートに固定されて尋ねようとしたが、ここからはあまり話さないほうがいいと言われた。なぜなら流石に意識を持ったままだと、減速時のGで苦痛を受けるので、手元のスイッチを押して麻酔を取り込む必要があった。私は目を閉じて眠ったふりをした。減速時に回りが見えることなんて普通はないので、少し起きていたかったのだ。徐々に体に重力がかかり、船が減速していくのがわかった。やがて体がシートに張り付くようになり、全身が押しつぶされそうになった。

しかし私の体は変化していたので、まだ余裕があり、しばらくこのままでも大丈夫だと思った。見ると体のあちこちに血管が浮き上がり、皮膚がうねっていた。蛹が孵化する前には体の中が一旦ドロドロになるという話を思い出した。体が作り替わり、体組織が再構成されていくのがわかった。しかし今回は今までよりも体が痛かった。私は自分の肉体が作り替わっていくのを感じながら、同時に意識が薄れていくのを感じていた。私は耐えきれなくなり、手元のスイッチを押して眠りについた。意識が途切れる瞬間、何か巨大な影が横切るのを感じた気がした。

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