ショート・ショート
雷之電
ADHDの博士
「お前らが俺に食らわせた苦しみをそっくりそのまま返して死んでやる!」
駅前で男は叫んだ。彼はあの"地球破壊爆弾"を完成させて、ネズミではなく人間に向けて今まさに起爆せんとするところだった。爆弾の上に腰掛けて起爆ボタンを握る彼を機動隊が囲んでいる。
「いっつも俺のことをバカにしやがって!俺に言わせりゃ人類みんなまともな"コミニュケーション"ができない障害者だよ!俺とおんなじさ!俺だけがストレスで"殺される"なんてちゃんちゃらおかしいんだよ!」
ボタンに親指をかけようとしたところで蜂の巣にされ、遂に博士の目的は叶わなかった。
爆弾を分解してみると、基板のトランジスタの型番がひとつ合っておらず、動かないことがわかった。
注意:この話は僕の体験をもとに作られています。発達障害への差別心により作られたものではありません。
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