第31話 星とハートは集まった!(お家に帰ろう)

 次の日、みちのからコメントが来ました。


「ひなちゃん! レビューコメントありがとう! 心のこもったコメント何度も読み返して踊ってました! ひなちゃんの成長喜んでいます。今日のお昼、ひなちゃんと久々に会いたいな。よかったら、ひなちゃんのお店の前で会いませんか?」


 ひなは喜んで、昨日のレビューコメントのお礼と、会いたい気持ちを書いて返信しました。


 今日は週間一位になっていました。💖も🌟もたくさん付いています。ひなはモコりんと喜び会いながら、お出かけの準備をしました。



「それにしてもたくさん集めたね。がんばったね」


 ひなの屋台には、99個のハートと4つの大きな星と小さな星が8つありました。


「みちのさんのおかげです。みちのさんがいなかったら、読まれない地獄に行ってました」


 ひなが言うとモコりんは、「ホントだね」と突っ込を入れました。


 でもそうです。あのひどいりんご飴のままだったら、こんな未来はなかったでしょう。ひなは自分の運の良さに感謝しました。


「でも、頑張ったのはひなちゃんよ。それは誰でもできることではないの。素直さと真面目さ。ひなちゃんの良いところはそれね」


 みちのにほめられて、ひなはうれしそうです。


「じゃあ、ご飯食べに行きましょうか。とっておきのランチ紹介するね」


 みちのがそう言ったとき、ひなのスマホがピコンとなり、ハートと星3個がふわふわと屋台に降りて来ました。


 そして、ハート100個と星50個分が大きな輪になってグルグル回り始めました。


 前方に、巨大な魔法陣が現れ、光り輝きながら女神様が現れました。


「おめでとう。あなたは目標達成したわ。よく頑張りました。これで元の世界に戻れるわ」


 ひなは言いました。


「これでおしまいなの? 帰らなきゃいけないの?」


 女神様は、微笑みながら言いました。


「いいえ、終わりじゃないわ。かくよむ国は、あちらの世界からでもつながることができるの。あなたが小説を好きである限りね」


「みちのさん!」


「そうか。ひなは仮初めの子だったのね。ひな、戻りなさい。そしてかくよむ国へまたおいで。私はいつもここにいるから」


「モコりん!」


「ボクと契約してくれてありがとう。自慢のご主人だよひな。ボクはまた、新人さんを導くから、ひなもみちのさんみたいに、新人さんを助けてあげてね」


 ひなは泣きながら、お別れをしました。


「みちのさん、モコりん、今までありがとう! 女神様も呼んでくれてありがとうございました。また来るから。待っててね!」


星とハートが巨大な魔法陣となり、ひなの体を宙に浮かせました。


「ひなちゃん、元気でね!」

「小説書き続けるんだよ!」


「「「またね!」」」


 3人の声がそろった時、ひなは魔法陣に吸い込まれるように消えて行きました。

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