第2話お電話お悩み相談

「さ、今日も始まりました。ハヅルの深夜ラヂオ。まず、今夜の曲は細川たかしで『おそ松くん音頭』です」


「いや~、いい曲でしたね~。では、今夜はお電話お悩み相談のコーナーです。既に電話は繋がっております。もしもし、奥さん?」

「はい、え~と、クワトロピザMサイズ1つと~」

「もしもし、奥さん?ラジオのお悩み相談ですよ!」

「す、すいません。かけ間違えました」

「そんな訳ないでしょ!こっちからかけてるのに。何のお悩みですか?」

「うっ、うっ、グスン」

「泣きたいくらいのお悩みなんですね」

「違います。玉ねぎカットしてる最中で」

「何やってんの!電話に集中しなさい」

「すいません。夫のことなんです」

「やっぱりね。奥さんの夫のDVかなんかでしょう」

「違います」

「じゃ、浮気?」

「違います」

「何よ!じゃ、ギャンブルで借金?」

「違います。夫は真面目で優しくて……」

「あっ、勤め先の心配?」

「違います」

「病気?」

「違います」

「じゃあ、何よ!」

「……じ、実は」

「まさか、あなたに理由が?」

「ありません」

「分かんないなぁ」

「よ、夜……」

「なんだ、旦那さんのイビキか寝相の悪さか?」

「激しいんです」

「何が?」

「夜の営みが!」

「は?それで?」

「わたしは、40歳ですが旦那は23歳なんです。ヤリたい盛りでわたしの体力が持ちません」

「断ればいいじゃない」

「実はわたし、レイプ願望が強いんです。無理やり感が大好きで」

「じゃ、問題無いじゃない!」

「だって一晩で最低、5発ですよ」

「奥さん、こういうお悩みは2人で解決して下さい。なんだ!夜が激しいって!」

「電話して損したわ!ファック!」

「何だと、くそババア!」

ツーツーツー


「さて、お別れはこの曲。村田英雄で『王将』また、明日~」

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