正解は⁈

 いきなり布団をめくられたかと思っていた

 らオレの足を触る優依。

 

 …えーと、、、、、

 

 …

 

 え?

 

「優依さんや?それはオレの足」

「うん、知ってるよ。やっぱり冷たいね」

「… あー、まぁな」

「ですから、魔法のアイテムお持ちしました

 よ」

「はい?魔法のアイテム⁇」

 びっくりして一瞬鼻詰まりが治まった。

 

 しかし、また詰まりだす鼻…

 

「これはいいよ〜」

 

 ジワ〜ん

 優依が何やらオレの足に挿入してくれた。

 

「えっ?カイロ⁈」

「はい、正解ー‼︎そんなあなたには、こちら

 をプレゼント〜」

 

 …

 

 え、いらねー。

 次に出てきたのは…

 枕より少し小さい硬い保冷剤。

 

「それが、これ長時間冷え冷えなわけよ。な

 んなら脇の下にでも挟みなさいな」

 とアドバイスいただいた。

 

 タオルをまいて頭に…

 硬いけど、いけなくもない⁈かも…

 

「あ、和希知ってる?」

「ん?」

「お向かいの鈴木さん、すずきって読むらし

 いわよ」

「…あ、そう」

「あと、斜め向かいの佐藤さん…犬を散歩さ

 せてるらしいの」

「そりゃ、犬いたらするだろ」

「で、そこの和希さんって方…風邪ひいたら

 しいわ〜」

 と言い出した。

「あー、オレな…。ってか、もうホント風邪

 うつすと悪いから帰りなよ。わざわざあり

 がとな」

 と優依にお礼を言った。

 

「うん、じゃお大事に〜」

 と帰った優依。

 

 …

 

 奈美さんには、お見舞いいいよって断った

 けど、優依がお見舞いに来たこと伝えるべ

 きだろうか…。

 

 ヴーン…

 

 …

 

 なんて伝えよう。

 優依が勝手に…とかだと言い訳?

 優依と奈美さんもめる?

 それはないかな…

 でも、もしかしたらってことも。

 

 …じゃあ、黙っとく?

 

 …

 

 どうしよう。

 

 それにしてもこの枕とカイロ最高なんっす

 けど〜。

 と思っていたらいつのまにか寝ていた。

 

 あー…

 

 

 やっぱり正直にいうか。

 携帯を手に持ちいざ…と思ったら奈美さん

 から

 優依ちゃんからの魔法のアイテムどう?

 って来てたーー…‼︎

 

 えーぇぇ…

 

 なんて返せば正解なのだろうか…。

 

 すごく良いよ‼︎

 だとなんかな…。

 

 うーん。まあまあ…とか?

 何様感強い?

 

 ‼︎

 

 良い返事を思いついた。

 

 今度風邪ひいたらオレも魔法のアイテム持

 って行くね。

 とか。

 

 …あ、でも自分は来なくて大丈夫とか言っ

 て自分だけお見舞い行くのかよ?オレ‼︎

 って感じじゃん⁉︎

 

 だからオレは…

 うん、いいみたい。

 と入れた。

 

 もう、何が正解なのか。

 そして何が不正解なのかさっぱりなオレな

 のでありました。

 

 

 続く。

 

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