鬼滅の刃はドグラ・マグラ 「ドグラ・マグラの謎を解く…の巻」
梅乃木 彬夫
序にかえて & プロローグ
『ドグラ・マグラは、時代に百年先駆けて書かれたサイコ・ミステリーだった⁉』
コロナ禍のなかで、日本中の少年少女のココロを鷲摑みにした吾峠呼世晴先生の「鬼滅の刃」。あのキャラ、このプロットにもドグラ・マグラの影が…。
本作では、夢野久作(1889~1936)のこの大長編が、時代に百年先駆けて書かれたサイコ・ミステリーであることを明らかにし、鬼滅体験を共有する次世代の読者に手渡す――。
➀ドグラ・マグラの謎を解く…の巻
ドグラマグラは《円環構造》ではない。主人公の青年が毎月毎月、同じスケジュールで人体実験(解放治療!)を受けさせられた物語と仮定して読むと、多くの矛盾点が消える。夢Qファンのお兄様、お姉様方も今度こそ、ラストの「ブウウウ…………ンン」まで辿り着けることを、お請合い。
②ドグラ・マグラの誕生…の巻
夢野久作の生家・杉山家の家訓「民ヲ親ニス」の思想の源泉に迫る。また、夢Qファンへのビックリ仰天のオマケとして、物語のヒロイン、呉モヨ子にはモデルとなった少女が実在したことも明らかに。
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