第7話

 「一旦、マイルームに帰ろっか」


 「そうですね。ご主人様もお腹が空いたのではないですか?」


 そういえば昨日から食べなかったな。あのドリンクを飲んで気絶していたから口にしたのも水だけじゃないか


 「今までいろいろあったから忘れていたよ」


 「ではあの場所に帰って食事にしましょう」


 ドロップした物を売ればポイントも増えるだろうし食料くらい買えるだろなと思いながらメニューを表示して鍵からマイルームキーを取り出すして使うと目の前に門が現れその門の鍵穴に鍵を入れて門を開けて中に入る。中に入ると無限迷宮に入った時と同じ様にマイルームに転移してマイルームの門から出る


 「戻ってこれたな」


 「はい」


 「じゃあさっそく採取やモンスターからドロップしたアイテムを売って食料を買おう」


 メニューを表示させて換金を選ぶと今現在インベントリに入っているアイテムの中からHP回復ポーション以外のアイテムをすべて換金してポイントにする。今ある12000ポイントで食料をとりあえず買っていく事にした


 「シルク、換金したらポイントが結構貰えたけどシルクって料理ができるだろう。だから食材を買った方がいいか」


 「そうですね。後は調理器具も必要ですから買えるのなら買ってください」


 「調理器具は部屋にあるからそれを使ってくれ」


 「部屋ですか?一応見せてもらっても大丈夫ですか?」


 「この部屋だから」


 シルクを連れて部屋の扉を開けて靴を脱いで中に入る。シルクに台所を見せて調理器具を確認してもらうとこれで大丈夫だそうだ


 「ご主人様、それで食事はどうすれば?」


 「こっちに来て一緒に買える食材を確認してみてくれ。それからどんな料理にするか決めよう」


 「ご主人様の食べたい物をお作りしますからなんでも言ってください」


 「どんな料理も作れるの?」


 「よっぽど難しかったり珍しい料理でなければ可能です。では見せてもらいますね」


 そう言ってシルクが俺の後ろに周りこんで俺よりも身長が高いからか抱えられそのままソファに座ったシルクの膝の上に座らせられた。後頭部が胸の谷間に挟まり胸の感触が左右から感じ取れて柔らかっと思っているとシルクはお腹に手を回してぎゅっと抱きしめてきた

 

 「これで見やすくなりましたね」


 「そ、そうか……じゃあ食材を見ていくぞ」


 「ご主人様が何を食べたいか決めてからにしましょうか、それで何が食べたいですかご主人様」


 「昨日からなにも食べてないしな。うーん……オムライスとか作れる?」


 「オムライスですか?……大丈夫ですね。作れますよ。ではオムライスの材料を探していきましょうか……ああ、そうだ。今のうちに夕食や明日の食材も買っておきましょう」


 「食材を買うのはシルクに任せるから買う物を選んでくれそれを俺が買うから」

 

 「わかりました、ご主人様」


 それからは頭に当たる柔らかなおっぱいの感触を楽しみながらシルクが選んだ食材を買い込んでいく。食材を買うポイントはそれなりに安いのでかなりの量を買うことができた。買った食材は最初はカードで出てきたのでそれをカードからアイテムに変えて冷蔵庫に仕舞いシルクは買った食材でオムライスを作り始める


 シルクが料理をしている様子をソファから眺めたりしながらステータスを表示してボーナスポイントを使って新しくスキル取得するスキルの一覧を見たり能力値を上げてどれくらいボーナスポイントが使われるのかをヘルプも使って調べていくHP、MP、SPは100までがボーナスポイントが 1ポイントで上げられてその他の能力は10まで 1ポイントで上げられるのがわかった事だ


 「新しくスキルを取得するよりも今は能力値を上げる方がいいのかなぁ、これ」


 もう一度ステータス画面を眺めながら考えてボーナスポイントを能力値を上げるのに使って魔力をとりあえず10まで上げる。残りの4ポイントをSPに使ってボーナスポイントを使い切った


 これで強斬撃と魔弾を使っての戦闘も出来る様になったなとステータスを眺めているとボーナスポイントの使い道を考えていた時間が長かった様で台所にいるシルクの方を見るとお皿に盛り付けているところだった


 「ご主人様、昼食のオムライスが出来上がりましたよ」


 オムライスを盛り付けたお皿を二つ持ってシルクがリビングにあるテーブルに向かうのに合わせてソファから立ち上がり椅子に座る


 テーブルに置かれたお皿の上にはチキンライスを薄く焼いた卵で包んだオムライスがあってオムライスにはケチャップでハートのマークが書かれている。ハートには戸惑ったが美味しそうだ


 「じゃあ食べようかシルク」


 「はい」


 「「いただきます」」


 スプーンでオムライスを掬って食べるとかなり美味しい。昨日から食べてないからか空腹なのもあるのかもしれないが誰かにそれも美女といってもいいほどの女性に作って貰ったのもあるのかもしれない


 「どうですか?オムライスを初めて作ったのですが」


 「もの凄く美味しいぞ」


 「それならよかったです。作り方の知識はスキルのおかげであったのですけど作るのは初めてでしたから」


 「そうなの?」


 「はい、それまでは自我もなく何処かの家の中に居ましたから」


 「じゃあシルクは何処から来たんだ」


 「ご主人様が使われた鍵の迷宮と同じか似たような場所だと思いますよ。あのラージラビットと似たような感じだったと思いますから」


 「じゃあもしかしたらシルクが居た場所にも行くことになるのかもしれないのかな」


 「あり得ると思います。不思議な場所ですから」


 「その場所に行ったらシルキーが居るのかもしれないなら倒すのを躊躇いそうだな」


 「あの時の私は自我がありませんでしたから他のシルキーが居ても襲ってにますので倒してくださいね。それでご主人様は私が料理を作っている間は何をしていたのですか?」


 「ボーナスポイントで能力を上げていたんだよ。ボーナスポイントを使っての能力上げはHP、MP、SPは100までは 1ポイントで力や耐久とかの能力は10まで 1ポイントで上げられるからシルクも能力を上げるなら今のうちに上げた方がいいんじゃない?」


 「そうですね、参考にご主人様はどんな風に上げたのですか?」


 メニューからステータスを表示させてシルクに見せる


ステータス

名前:水瀬ミコト

種族:人間

レベル:2 次のレベルアップまで2/300

職業:【召喚師(特殊)】

能力

HP:20

MP:140

SP:70

力:2

耐久:2

器用:3

敏捷:2

魔力:10

精神:3

ボーナスポイント:0

スキルスロット

【特殊契約レベル1】【召喚レベル1】【???】【???】【インベントリ】【近接戦闘技能レベル1】【無属性魔法レベル1】【】【】【】

予備スキル

武技

強斬撃

魔法陣

魔弾

装備

武器 メイン木の剣 サブ

防具 頭 皮の帽子 胴 皮の鎧 腕 皮の手袋 足 皮のブーツ

アクセサリー その1 その2 その3

召喚一覧

シルク


 ステータスを見たシルクは自身のボーナスポイントを使って能力を上げてからそれを俺に見せてきた


ステータス

名前:シルク

種族:シルキー

レベル:2 次のレベルアップまで2/300

職業:【メイド】

能力

HP:50

MP:30

SP:30

力:2

耐久:10

器用:3

敏捷:2

魔力:3

精神:2

ボーナスポイント:0

スキルスロット

【家妖精レベル1】【メイドの心得レベル1】【短剣術レベル1】【暗殺術レベル1】【鑑定】【】【】【】【】【】

予備スキル

武技

急所突き 強斬撃

魔法陣

軽清掃 洗濯 乾燥 魔弾

装備

武器 メイン 鉄の短剣 サブ

防具 頭 ホワイトブリム 胴 メイド服 腕 足 皮のブーツ

アクセサリー その1 その2 その3


 シルクのステータスを見るとシルクはHPと耐久の能力を上げた様だ


 「私がご主人様を庇えるようにHPと耐久の能力を上げました」

 

 「なら俺もシルクに守られなくてもいいくらいにもっと強くならないとな」


 「大丈夫ですよ。ご主人様はまだ子どもなんですから」


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る