第40話:乾の過去

チャプタ―1

学生時代の話をしよう。

俺は、いつもどおり、教室で眠っていた。

そこへ、剤がやって来た。

「乾。野球でもしないか?」

「ふっ。ホームラン以外、出来ないぞ?」

「それで良いんだ。頼む。」

チャプタ―2

俺は、屋上でカレーを食べていた。

そこへ、野間がやって来た。

「乾。いっつも、カレーだね。」

「ああ。365日、カレーだ。」

「もしかして、クリスマスも?」

「ああ。ケーキよりカレーだ。」

チャプタ―3

その日の夜。

俺は、街を歩いていた。

「もうすぐ、クリスマスか。さてと。」

そこへ、葉津がやって来た。

「君が、乾君だね。」

「誰だ、あんたは?」

「第場久 葉津だ。」

「何の用だ?」

「ついて来い。」

俺は、葉津の後を追った。

「ああ。365日、カレーだ。」

「もしかして、クリスマスも?」

チャプタ―4

俺は、研究施設へ辿り着いた。

「何だ、ここは?」

「ここは、核酸操作人間を作る場所だ。ここの所長は、もう居ないがな。」

「杯吹 乾? 俺の名前?」

「気が付いたか、乾。」

「思い出したぞ。俺は、ここで作られた。」

「クククッ。核酸操作人間が実在するとは。もう、用は無い。移幻衝。」

俺は、いつの間にか、東京駅へ瞬間移動していた。

「いつ、戻って来たんだ?」

チャプター5

ここは、教室である。

「俺が、人間じゃないなんて、とてもじゃないが、誰にも言えないな。」

そこへ、剤と野間がやって来た。

「乾。そんな暗い顔して、どうした?」

「病気だったら、先生に伝えておくけど?」

「いや、そういう訳じゃない。気にしないでくれ。」

俺は、教室を出て行った。

「あいつらしくないな。」

「しばらく、様子でも見守ろう。」

チャプタ―6

話を現在に戻す。

ここは、箱根町である。

俺は、変身しないで、フォイアー兵の大群と戦っていた。

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

「キエーッ。」

チャプタ―7

そこへ、アヴルフがやって来た。

「乾。決着を付けるわよ。」

「理解った。ヴェーアチェンジ。」

俺は、浄化消防士 乾に変身した。

「破壊を消火する消防士。浄化消防士 乾。消し去るぜ。」

チャプタ―8

「斬り裂いてあげる。アヴルフトルネード。」

アヴルフは、竜巻に姿を変えて、接近して来た。

「ヴェーアソード。斬幻衝。」

俺は、ヴェーアソードを構えて、目を閉じた。

「アハハ八ッ。飛び散りなさい。」

「ヴェーアスプラッシャー。」

俺は、ヴェーアスプラッシャーを構えた。

「今だ。聖幻衝。ヴェ―アフロイントリヒ。」

俺は、アヴルフを浄化した。

「フロー。」

アヴルフは、アナグマだった。

「完全消火。」

チャプタ―9

「フォーアもアヴルフも消えたか。」

「はい。いかが致しましょう?」

「レイド。お前が行ってくれ。」

「仰せのままに。」

レイドは、街へ向かった。

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