第27話:空の過去

チャプタ―1

私は、いつもどおり、かつ丼を食べていた。

そこへ、気がやって来た。

「空。他の食事には、興味が無いのか?」

「ああ。俺は、小さい頃から、そうだったな。」

ここからは、私の過去について話す。

チャプタ―2

ここは、何処かの大学である。

「飛行機が良く見えるぞ、空。」

話し掛けて来たのは、気であった。

「眠いから、話し掛けないでくれ。」

「悪い。外で、サッカーでもしようぜ。」

チャプタ―3

五時間後。私は、店でかつ丼を食べていた。

ブラックコーヒー付きのだが。

「相変わらず、うまいな。」

そこへ、鈴がやって来た。

「また、かつ丼? 野菜炒めやカレーは?」

「俺の胃は、かつ丼しか認めない。」

「カレーかつ丼やソースかつ丼は、駄目なの?」

「かつ丼か。でも、その二つは、徹底的に拒否だな。」

「変なの。気にしないで。」

鈴は、去って行った。

チャプタ―4

五日目の朝。

私は、地下鉄をホームで待っていた。

「また、故障か。よく起きるな。ん? この気配は?」

私は、気にしないで、到着した地下鉄に乗って、座った。

そこへ、フェレスがやって来た。

「クククッ。君が空か。初めまして。」

「何故、俺の名前を知っている?」

「さあ。それは、私の部下になったらの話だ。」

「それだけは、御免だ。」

「お前に、これだけは、言っておく。お前は、人間ではない。」

俺は、そんな事は、信じない。」

「嘘だというのなら、ここへ行って、調べてみると良い。フハハハーッ。」

チャプタ―5

私は、大手町で下車した。

「この街の何処かに。この建物か。」

私は、走りながら、フェレスに渡された地図を広げて向かった。

そこへ辿り着くと、私は、建物の中へと入って行った。

「何だ、この建物は? 地下十三階?」

私は、エレベーターで降りて行った。

チャプタ―6

私は、地下十三階へ辿り着くと、一つの部屋を見つけた。

「空作成ルーム? 生物ゲノムとコンピュータープログラムを一つにする。

 幻衝力と生物の血液で培養。私の実験は、成功した。

 この技術は、悪用する事にした。だが、その生命体は、逃げて行った。

 何だ、この説明は?」

そこへ、フェレスが拍手しながらやって来た。

「おめでとう。ちなみに、この生命体とやらは、お前だ。作成した人物は、

 他の正義の味方によって、倒されてしまって、もう、居ないがな。」

私は、あまりのショックに立てなかった。

チャプタ―7

ここは、大学である。

俺は、気と話をしていた。

「その事は、話すな。例え真実でもな。」

「恩に着るぜ。気。済まない。」

そこへ、鈴がやって来た。

「聞いちゃった。御免。でも、内緒にするから、許して。」

「ああ。教室へ戻ろう。あまり遅いと怪しまれるしな。」

私達は、去って行った。

ここで、過去の話は、終わり。

チャプタ―8

ここは、芝浦である。

そこには、メディカリィーが居て、街を破壊していた。

「クククッ。もっと派手に。はーっ。」

「ウワーッ。キャーッ。」

私は、ヒールサンダーに乗って、そこへ、辿り着いた。

「そこまでだ。」

「き、貴様は・・・。」

「メディカルチェンジ。」

私は、烈風医師 空に変身した。

「破壊を治療する神秘の医師。烈風医師 空。オペ開始。」

「来たわね。ウィルサー。」

メディカリィーは、十体ものウィルサーを召喚した。

「キエーッ。」

チャプタ―9

「クリニックソード。」

私は、ウィルサー達を次々と斬り裂いていった。

「キエーッ。」

「やるわね。喰らえ。騒幻衝。」

メディカリィーは、騒音を想像して術を放った。

「ウワーッ。何てでかい音なんだ?」

「フフフッ。私の手で消してあげる。いくわよ。はーっ。」

チャプタ―10

「負ける訳には、いかない。ペインモード。」

私は、ペインモードになった。

「どんな事をしても無駄よ。」

「そいつは、どうかな? 斬幻衝。クリニックカッター。メディカルスマッシャー。」

私は、メディカリィーを✕の字に斬り裂いた。

「クリニックバズーカ。」

私は、クリニックバズーカを構えた。

「聖幻衝。メディカルゲーベン。」

私は、メディカリィーを浄化した。

「ゲヒューレン。」

メディカリィーは、フクロネコだった。

「オペ終了。」

チャプタ―11

ここは、院長室である。

「メディカリィーも消えたか。とうとう、このフェレスの出番という訳か。」

そこへ、レイドへリッドがやって来た。

「フェレス様。バイブレイク様がお呼びでございます。」

「バイブレイク様か。理解った。案内しろ。」

フェレス達は、消えるように去って行った。

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