無功徳

 --- --- ---

 ……。

 --- --- ---


 達磨だるま大師たいし


 手足が腐り落ちてもなお。

 座禅を組み、瞑想を深め、悟りを得ようとする。

 その姿がだるまさんとなりました。


 彼にはまた、こんな逸話があります。


 はるばるインドから中国にやってきたのは、そのころの中国の王様が仏教に深く帰依していると伝え聞いたから。


 洞のなかで座禅を組み、瞑想をしていると、王様がやってきます。


「私はたくさんのお金を使って国中に寺を建てた。さて、どれほどの功徳があるのか」


 達磨大師は一言。


無功徳むくどく


 それ以降も問答は続きますが、王様には一向に通じません。


 やがて、達磨大師は中国をあとにしたということです。


 禅の解釈はそれぞれにあり、一概に一つの答えは出せません。

 「功徳くどく」そのものも人によってとらえ方は様々ですし、それがないというのも……。


 この説話から何を読み解くかは、皆さんにお任せします。



 ▼▼▼ ▼▼▼ ▼▼▼


 ありがとうございました!!


 皆さまの支え、ご愛顧で「言の葉」も50を数えました。

 次の巻(2)へと移ります


 https://kakuyomu.jp/works/16817330647607647314


 何かが変わるわけでもありません。

 出来ますれば、これからもよろしくお願いします。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る