夏草

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 刈っても、刈っても……

 ああ、もう、きりがない!

 でも

 たくましいなあ

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「夏草やつわものどもが夢のあと」


 私はウォーキングで堤防を歩きます。

 サイクリング・ランニング道として一応整備されているところですが、それでも春から秋にかけてはもう、その道がふさがれるほどに草が繁茂はんも


 夏には本当に、背の高さ以上になります。

 道をふさぎ、視界もふさぎ、道は狭くなるし、自転車が走ってくれば狭いし見えないし、危ない危ない……。

 雨の翌日など、雨粒の重みで垂れ下がってきて、道がなくなるようにもなる。


 除草作業も大変です。

 延々と距離もあるうえに、夏草のたくましさは除草機械を痛めるほど。

 ご苦労がしのばれ、暑い夏にお疲れさまと、心から感謝申し上げます。


 夏草はすごい!

 刈っても、刈っても、すぐにまたぐんぐん伸びてくる。

 昨日は胸の高さ、今日はもう頭の上と。

 野焼きした黒いその土から、もう緑の新芽を出していることも。


 植物の力強さを目の当たりにすれば、人間を超える自然のパワー、感嘆の息を吐かずにはいられません。

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