言の葉連れつれ(1)

因果応報

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　善（よ）いことも

　悪いことも

　回り巡って自分に還ってきます

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　因果応報（いんがおうほう）とは、原因があり、結果が生じ、それに応じた報（むく）いがあること。

「悪いことをすれば罰が当たる」

　そんなふうに解釈する方も多いでしょう。

　しかし、因果応報の前にあるのは、

「善因善果（ぜんいんぜんか）、悪因悪果（あくいんあっか）」

　善いことをすれば善いことが、

　悪いことをすれば悪いことが還ってくる。

「報い」もまた、良いも悪いも内包（ないほう）した言葉です。

　善因善果とは「情けは人の為ならず」、あるいは「恩送り」。

　自分だけではなく世の中を幸せにする力を持ちます。

　悪因悪果は怨（おん）送り。

　自分さえ良ければいいと人につれなくしていては、気付けば独りぼっち。

　音は同じでも大違い。

　輪となるのも、恩も怨も同じ。

　強く回れば回るほど、その輪は太く、強く、切れないものになるのも同じ。

　いつ還ってくるかわからないものでも、つながっているのは同じ。

　どうせ回るなら、還ってくるなら、気持ちのいいつながりを持ちたいものです。

　■初出「アメブロ」様：2022年8月13日