顧問と予定

 もうそろそろ九月が終わり、十月が来る。となれば、本格的に秋が始まる。秋は好きだ。美味しいものが他の季節よりちょっと多くて、気温がちょうどよくて、あと可愛い服がたくさんお店に並び始める。秋冬の服は何故かとても可愛い。春夏の服も素敵だけれど、それに勝る魅力があるのだ。

 服の魅力の話はさておき。秋といえばやっぱり美味しい食べ物。つまりは焼き芋の時期である。去年はさつまいもとじゃがいもを焼いたけれど、今年は何を焼こうか。

「焼き芋したいんですけど、さつまいもと焼き芋以外でなにか食べたいものあります?」

「マシュマロとりんご」

「先生は?」

「ホイル焼きとトウモロコシ」

 なんともまあ個性が出る。しかしどれも美味しそうである。想像してみると、お腹が空いてきそうなくらい。

「今度休みの日に焼き芋やりましょうよ」

「食べたいものは各自持ち寄りで」

「俺は場所探しとく」

「先生頼りになる」

「じゃあ他に必要なことは来週決めるか」

「は〜い」

「分かった」

 無事に今年も焼き芋が出来そうで今からすごく楽しみだ。早くやりたいとわくわくしていると、先輩も先生も笑いながら「早くやりたいって顔に出てる」と言う。そんなに顔に出てたのか……。でも、前回が凄く楽しかったからそう思うのは普通じゃんね。

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