2018年:山田太一

第1話(16)

 新幹線と在来線を乗り継いで、三時間と少し。ホームに降りた俺は、凝り固まった手足をほぐして一つ深呼吸をした。十年ぶりの故郷だ。

「この辺も変わったなぁ」

 高架ホームから覗く、見慣れぬビルやショッピングモールの看板に、つい独り言が出てしまう。

 生まれ育った町はところどころに面影を残しながらも、駅前再開発をきっかけにすっかり近代的に様変わりしていた。駅構内もエキナカやらフードコートやらが増え、改札口を探すのも一苦労だ。先に荷物だけ実家に送って正解だった。

 見なれぬ土地となった故郷にため息混じりにバス停を目指すうち、ふと漂うコーヒーの香りに惹かれ振り返る。すると駅ビルの一階に、十年前には無かった小洒落たカフェがあるのに気がついた。

 たしかあそこには、昔ながらの中華料理屋があったはず。ラーメンチャーハンセットが安くて、野球部の連中とよく部活帰りに寄ったっけ。

 そうか、もうあのラーメン屋もないのか。

 とぼとぼと数歩進んでから、立ち止まってもう一度カフェをかえりみる。ラーメンの食欲をそそる匂いはもうないけれど、コーヒーだって悪くない。

 実家に戻る前にコーヒーでも一杯飲んでいくか。何年も顔を出さない不肖の独身息子の帰還を、いくらか先延ばしにできることだし。

 俺は香ばしい匂いのもとへと足を向けた。



 自動ドアが開いた途端、香りと同時に出てきた先客と肩がぶつかった。

「おっと、すみません」

「いえ、こちらこそ──」背だけは高い俺の目線に、少し疲れた広い額が映る。「森監督?」

「あれっ」俺を見上げるはまさしく森先生その人だ。「もしかして山田かぁ? おいおい、ひっさしぶりだなあ!」

「やっぱり先生だ、うわぁ何年ぶりかな。相変わらず若いっスね!」

「そうそう頭以外はな、ってどこ見てんだよ!」

 懐かしさにじゃれあっていると、店内から大柄な男が早足で追いかけてきた。

「わるい、お待たせ」

 その途端、温かさとほんの少しの痛みが胸に広がる。長い間耳を塞いでいた、忘れようとしていたその声。ハッとして声の主を見上げると、同じように目を見開いた相手と視線がぶつかった。

「山田……?」

 佐田岡啓司。

 紛れもない、かつての親友がそこに居た。


「やっぱり佐田岡か、奇遇だな!」

 俺の喉から出たセリフは、自分でも驚くほど明るかった。

「ああ……本当に、久しぶり」

 反対に、佐田岡の声は戸惑いを隠せずに震えていた。かわりに監督が一際明るい声で、バシバシと俺たちの肩を叩く。

「なんだよ、お前らあんなに仲良かったのにぎこちねえな! 俺は席を外すから、二人で喋って来い!」

「……いいの?」

 佐田岡が小さく応えると、監督はいいのいいのと大袈裟にうなずいた。

「つもる話もあるだろ。お前らマジで何年振りだぁ? 不義理しやがって、山田は同窓会も一度っきりで全然顔出さねえんだから」

「いやぁ、ほんますんません」

「わぉ、関西弁じゃん! そっかお前、また関西に行ってたんだっけ」

 十年前、俺は勤め先の関西の支社に転勤願いを出し、滞りなく受理された。

 親や周囲には、大学を過ごした大阪が気に入っただの水があっただのとお茶を濁したが、ここ以外のどこかであれば、別にどこでも良かったんだ。

「そうなんスよ。いまだに全然慣れなくて、素になるとこっちの言葉に戻ってしまうんやけど」

「って、戻ってないやないか〜い」

 ノリノリでツっこんでくれる先生が嬉しい。長年暮らしてなお関西のノリについていけない俺だが、つっこまれなければナイで寂しいのだ。



 じゃあまたあとで、と手を振る監督の背中を、男二人でしばし眺める。

「なあ」俺は黙ったままの佐田岡を振り返った。「わざわざ先生とだなんて、なにか大事な話でもあったんじゃないのか? 俺ならまた出直すけど……」

「気にすんなよ、先生とは今でもよく会ってんだ」

 ようやく口を開いた佐田岡が、そう言って肩をすくめる。

 なんでまた高校時分の先生と、と訊ねる前に、出入り口で邪魔になっていることに気がついた佐田岡は店を指差した。

ここに入るところだったんだろ。折角だから、中で座って話そうぜ」

「でもお前、今出て来たばかりだろ?」

「もう一杯くらいつきあえるよ」

 片手で頭を掻く癖も、目を細め片眉を上げて微笑む姿も、記憶に遠くなっていた佐田岡が帰ってきたようだった。

 俺はその顔に妙に安堵を感じて、共に店に入り、まだぬくもりの残る席についた。


 ◆


「十年ぶりだよな。お互いめっきりオッサンになったもんだ」

 オシャレで重いコーヒーカップの向こうに、改めて佐田岡を眺める。

「まあな、そろそろ四十路だろ。時の経つのは早いよ」

 オッサンになったとは言ったものの、年相応に老け込んだ俺に比べ、佐田岡にはまだ中年と呼ぶには早い若々しさが残っていた。着るものも、上から下までユニクロで済ます俺とはどこか違う。昔から洒落っ気のあるこいつのことだから、見た目にも気をつかっているんだろう。

 それでもふと笑った時に浮かぶ目尻や額の皺、骨張った手指に、過ぎ去りし日々を感じずにはいられない。

 普段は忙しさにかまけて振り返りもしない年月が、急に形になってあらわれた気さえする。

 俺が少しもの寂しくになったところで、佐田岡は言った。

「それにしても、こんな所で会うなんて思わなかったよ。いつからこっちに戻って来てたんだ?」

「いや、今日は東京本社に用があって来てるだけ。実家に泊まって、明日仕事を終えたらそのまま向こうに戻るよ」

「そっか、残念だな。ゆっくりできればよかったのにな」


 佐田岡と会った最後の夜。馴染みのバーで思い出話をした俺は、「またな」という佐田岡に「じゃあな」とだけ返して、黙って消えた。

 電話にも出ずに、正式に転勤が決まったあとは携帯電話の連絡先も消した。

 実家の母親から「佐田岡君から家に電話が掛かってきたけど、あんた達ケンカでもしたの?」と訝しげな伝言があったのも最初の数ヶ月で、そのうち電話は来なくなり、携帯を買い替えるときについでに電話番号も変え、とうとう地元の誰とも連絡はつかなくなった。

 佐田岡は梨花が好きだったのか? 梨花は佐田岡をどう思っていたのか? 梨花と江崎は幸せになれたのか? なぜ、どうして?──独りになった俺は、考えるのをやめた。

 俺は仕事以外の荷を捨てて、わずらわしい全てから逃げたんだ。

 それ以来、たまの出張でも弟夫婦が同居している家には戻らずビジネスホテル頼りだったのだが、いい加減実家に顔を見せに来いという両親に根負けして戻った途端にだ。

 もっと心が波立つかと思っていたが、十年の月日は長い。会わなかったのなら尚更だ。

 怒りすらも色褪せた。あれほど恐ろしかった憎しみすらも。


「突然連絡がとれなくなって、心配してた」

 俺を見ないまま、佐田岡は独り言のように言う。

「悪かったよ、急に転勤が決まってさ。どうせなら新しい土地で心機一転やっていこうと思って、携帯番号も変えたんだ」

「そうだったんだ。元気でやってたなら良かった」

 俺も佐田岡もお互いの嘘に気づいている。でも、これ以上はもうよそう。自分で選んだ道だ、誰のせいでもない。

 俺は苦いコーヒーをひとくち啜り、話題を変えることにした。


「なあ、佐田岡はずっと地元こっちなんだろ? ラクダ達は元気なのかな」

 口に出した瞬間、賑やかだった高校時代の面々が脳裏に浮かび、自然と口元に笑みがこぼれる。

 が、佐田岡の表情が冴えないのに気付き、俺は眉を寄せて身を乗り出した。

「なにかあったの?」

「そうか、お前は知らないのか……。ラクダならもういないよ」

「死んだのか?」

 そんな、まさか、あのラクダが?

「あぁごめん、生きてはいる……と思うんだけど。ホラあいつ、実家が八百屋だっただろ?」

 そうだった、ラクダの八百屋。駅前商店街の外れにある、ラクダそっくりなキャラが描かれたカラフルな看板を思い出す。

「経営が上手くいってない所に、すぐ側に再開発で大型スーパーができちゃってさ。あいつんちはギリギリ再開発地区から外れちゃったんだよ」

 さっき遠目に見たばかりのショッピングモール、そういえばあの辺りは古い商店街だったっけ。実家の母はモールが出来て便利になったと喜んでいたが……。

「育ち盛りの子供三人に年老いた両親抱えて、それでもなんとかやってたんだけど。借金がかさんで、二年前にとうとう一家で夜逃げしちまったんだよ」

「マジかよ」

「最後に会ったのは廃業寸前の頃、店に買物しに行った時だったかな。相変わらずヘラヘラ笑って、なに話したかも思い出せないけどさ。その時にはきっともう、色々と決意してたんだよな。やけにオマケしてくれたことは覚えてるよ」

「ラクダが……」

 知らなかった。いつでも周囲の盛り上げ役だったラクダ。大人になってもその性格は変わっていなかった。佐田岡の結婚式の二次会でも、同窓会でも、明るくて楽しくて、実は結構空気を読む奴で──ヘラヘラ笑うあいつの顔が脳裏に蘇って、思わず鼻の奥がツンとなる。

「そんなヘコむなって。あいつのことだから、今頃どこか田舎でうまくやってるさ」

「そう……そうだな、そうだといいな」

 なにもしてやれなかった俺は、余計にそう願うしかない。


「……じゃあ、三好は?」

 最後に見た三好はだいぶ太ってしまっていたが、はたしてその後どうなっているのか。ラクダの話のあとでなにが出てくるかと、恐々訊ねる。

「三好は今、フィリピンにいるよ」

「へえ、海外赴任か」

 よかった。無事だったことにほっとして、眉間の緊張もほぐれる。安心してコーヒーを一口含んだところで、

「現地の女と所帯もってんだよ」

「えっ!」思わず口から出たコーヒーを慌てて拭う。「だって三好、嫁さんいただろ?」

 博多で出会ったとかいう、食べ歩きが趣味の奥さんはどうなったんだ? 同窓会で幸せそうに、左手薬指に食い込んだ指輪を見せてもらったってのに。

 佐田岡は苦笑して、俺に紙ナプキンを差し出した。

「三好はだいぶ前に関東こっちに戻って来てたんだけど、去年のいまごろかな。出稼ぎに来てたホステスに入れ揚げちまってさ。当事十八歳の女の子だぜ、犯罪だよな」

「じゅ、じゅ、じゅうはちぃ!」

 あまりのことに面喰らって喉がつまる。佐田岡は可笑しさ半分、苦々しさ半分に笑って後を続けた。

「ある日突然、離婚届と書き置きだけ置いて、貯金も持ち出して消えちゃったんだよ。最初は居場所もわからなくて、俺のところにも凄い形相の奥さんが主人を出せ! って乗り込んで来たよ」

「マジでかぁ。そりゃあ、嫁さんもブチ切れるよなあ」

 三好はなんだかんだ言って硬派だと思っていたのに、まさかの展開だ。

 しかし十八歳とは。じゅうはち、じゅうはち、じゅうはち──十八と言ったら高校三年生か。俺なんて、新入社員ともジェネレーションギャップを感じるというのに、なんたることやら。

「二人とも食べ歩きが趣味だっただろ。奥さんも三好くらい大柄な人だったんだけど、ショックで一気に半分くらいに痩せちゃって」

「そりゃそうだろう、可哀想に」

「それで綺麗になって、別の男にプロポーズされて今は前より幸せだそうだよ」

「なんっやねん!」

 思わず新喜劇よろしく椅子から落ちた俺に、佐田岡が吹き出した。

「なんだか山田じゃないみたいだな」

「いやもう、うっかりズッコケてもうたわ」

 わざとらしく言って、二人で顔を合わせてケラケラと笑う。そうだ、佐田岡ってこういう顔で笑うんだった。まるでなにも十八歳の頃に、束の間戻った気さえする。

「三好もさ、金の切れ目がなんとやらだろうけど。純愛って可能性も……まぁ、ないかな」佐田岡は腕組みをして、まだ可笑そうに目を細める。「どっちにしろ各方面に相当不義理をしたから、当分は日本に帰ってこれないだろうなぁ」

「いやぁ……すげえなあ」

「本当にな」

 築き上げたものも、両肩に背負った責任も、およそ全ての物を投げ捨てて愛の逃避行だなんて。俺が仕事に逃げたのとはだいぶ違う。嫁さんには申し訳ないが、尊敬の念すら覚える。

 俺には──きっと佐田岡にも、とても真似できない。


「それで、後藤は会社辞めてユーチューバーになるとか言ってたけど、バイトバックレ動画がバズったっきり最近はなにやってんだか知らないな」

「ちょっと待て」俺は目をぎゅっと瞑って目頭を押さえた。「ちょっと、情報量が多すぎて頭がついていかないんだけど。なんか十年でみんなトンでもないことになってない?」

 またしても俺の知らないところで、だいぶショッキングなドラマが始まっていたようだ……後で後藤のチャンネルを検索してみるか。

「ははは、とんでもないのはこれくらいで、橋本は同棲してた彼女と結婚して普通にいいパパしてるよ」

 梨花と江崎は──考えかけて、やめる。

「他の奴らもそれなりにやってるよ。地元を出てって連絡がつかない同級生も多いしな」

 と言われて、ふと我に返った。さっきから人の話ばかりで、佐田岡自身はどうなんだろう。

「で、お前は?」

「え?」

 急に聞かれて驚いたのか、佐田岡は目をしばたいた。

「佐田岡はどうなんだ、バツサンにでもなってたりしないのか?」

 当時のあの調子なら、本当にバツの三つや四つ付いていてもおかしくない。

「俺のことはどうでもいいよ」

「どうでもいい、ってこたぁないだろ」

 俺の追求に、佐田岡は困った顔でガリガリと後ろ髪を掻きまわした。

「相変わらずバツイチだし、前と同じマンションに住んでて、相変わらず同じ会社に勤め続けてる。今日はたまたま半休なんだ。それだけだよ」

 本当にそれだけ? 佐田岡の返答に、なにか歯切れの悪いものを感じる。でも、その裏に隠れているもののが梨花だったら、俺は──

「まあいいや、相変わらず元気だったらそれで」

 俺は佐田岡が言いそうなセリフで自分の感情を誤魔化した。その隙に佐田岡が聞き返してくる。

「お前こそ、大阪ではどうしてたんだ?」

「ああ、俺は……」

 俺は? 逃げるように地元を飛び出して、それから?

 離れていた十年を思い起こそうとしたが──なぜだろう。

「俺も、相変わらずかな。なにもなかったな。ずっと独身だよ」

「……そっか」

 旧友に話すようなことが、なに一つ出てこない。


 俺は空になりかけたカップを弄び、遠くを見つめ、諦めまじりに呟いた。

「俺もどっか行きたいなあ、フィリピンでもなんでもいいから」

「そうだなあ……」

 同調する佐田岡も、どこか寂し気に見えた。窓の外でも眺めたい気分だったが、あいにく店には窓がない。

 どこかに行きたい。ここではないどこかで、俺ではないなにかになりたい。

 そんなことはできないのだけれど……。



 一杯のコーヒーでしばらく粘った俺は、腕時計を見てはたと顔を上げた。

 もうずいぶんといい時間だ。いい加減家に戻らねば、通知がおかんLINEに埋め尽くされてしまう。

「それじゃあ、俺はそろそろ行くわ。佐田岡も連絡先変わってる?」

「うん」

「じゃあ教えてくれよ。また出張の時にでも飲みに行こうぜ」

 スマホを取り出そうと脱いだジャケットを探っていると、

「いや、やめとくよ」

 佐田岡は静かに首を振った。

「なんで?」

 黙ってお前から逃げた俺が、何事もなかったかのようにまた仲良く連絡を取り合いたいだなんて、図々しいことだろうか?

 俺が固まっていると、佐田岡は伏し目がちに、けれど今度ははっきりとした声で言った。

「さっきは言えなかったけど、俺さ、森さんと付き合ってんだ」

「森って誰?」

「森監督だよ、野球部の」

「は?」

 同時に上げた視線が絡み合う。

 冗談だろ。

 と口にしたつもりが、唇が引き攣っただけで声にならない。

 張り詰めた空気のなか、俺たちはしばらく無言で見つめあった。頭には学校での、同窓会での、ついさっきの監督と佐田岡のやりとりが走馬灯のように駆け巡り、次の瞬間には思わず

「お前って、ホモなの?」

 と声に出していた。

「まぁそうなるかな」

 自分でもそれはどうかと思う物言いだったが、佐田岡はふっと片方の口角をあげただけで答えた。

「ああ……そっか……」

 唖然としてしまって、吐息のあとの言葉が続かない。佐田岡は笑った。

「疑わないんだな。もしかして気づいてた?」

「まさか」

 まさか、知るわけがない。そんなこと想像すらした事がなかった。

 それでもさっきの唐突なカミングアウトが冗談とも思えなかった。何年経っていても、親友の目が冗談か本気かはわかる。でも──

「でも、でもお前は中学時代からモテていたし、取っかえひっかえ女の子とも付き合っていて、一度は結婚だってしたし……」それに、それにお前は──

「梨花とだって」


 佐田岡と俺の時が止まる。絡んだ視線が癒着する。

 ああ。とうとう言ってしまった。

 言いたくなくて、聞きたくなくて、真実が恐くて。十年間封印してきたその言葉を。


 話の雲行きが気になったのか気に障ったのか、隣の席のカップルが咳払いをした。その音で金縛りがとけたかのように、二人の時間が動き出す。

 あたりに長いため息が広がる。

「混んできたし、歩きながら表で話そうか。お前も時間ないんだろ」

 佐田岡が苦笑いでドアを指差した。

 もはや声もなく、ウンとうなずいて、俺たちはそそくさとカフェを後にした。

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