みんな優しい、でもちょっと苦しい

離れたりくっつこうとしたり、なかなかずっと好きっというわけにはいかない人情を感じられる作品です。しかし人間の冷たさは描かれず、みんな優しい、でもちょっと苦しいという感情がこんこんと作品に流れています。例えばこの作品内でのケーキを半分こする場面、これは両親とだったり、兄弟姉妹とだったり、はたまた恋人、友人とだったりで行う印象がありますが、この作品ではその何気ない一瞬がその優しさを引き立て、甘酸っぱい温かさが心地よいです。