第49話 バロン帝国との闘い、その1
トムたちが獣人国に着くとバロン帝国軍は、まだ獣人国に来ていなく、獣人国は先の戦いでは帝国軍が侵略してくるとは思わず油断していたので、帝国に近い所に偵察隊を常駐させていたのだ。
偵察隊がいち早く帝国の動きを察知して知らせた時にフォーク国に知らせて迎いうつ準備をしていたのだ。
トムたちも戦いの準備をしていると、サリーが知らせた、魔国のアドロ国王が100人の配下を連れて獣人国に移転して応援に来たのだ。
トムと獣人国の王、虎獣人のザガードが会いに行くとアドロ国王が。
「私の義息子トムを応援するために来たよ、私が応援しなくてもトムなら大丈夫だと思うが、念のためだ」
「俺が息子? アッ! そうかサリーと結婚するからアドロ国王の子供になるのか、では義父上、応援ありがとうございます」
ザガードも始めて会う魔人族とアドロ国王に驚きながら。
「初めまして、獣人国の国王ザガードです。それにしても世界最強の魔人国王様が応援に来て下さるとは・・・・・・・・」
「ハッハハ、世界最強はトムだよ。それよりも帝国軍の様子はどうなのだ?」
偵察から戻ったバースが報告して。
「帝国軍が獣人国に近づくのは明日の昼頃と思います。ですが、今回はあの邪心王のバンダイも配下の4人を連れて戦いに参加しています」
邪心王のバンダイの名を聞いたアドロ国王が。
「そうか、ならばトムたちは雑魚を私たちに任せて邪心王のバンダイと配下の4人と戦い倒して霊界に送りなさい」
トムも同じ事を思っていたので。
「分かりました! 俺たちはあの化け物を倒して霊界に送ります」
次の日の朝早くトムたちと魔族国王アドロと獣人族は獣人国を出てバースが調べた有利な丘の上で邪心王バンダイが率いるバロン帝国軍3万の大軍を待ち受けていたのです。
獣人国軍は3千人、魔族の援軍が100人と少なく人数では勝負ならないはずですが、獣人族は1人で人族30人以上と闘える力があり、魔族に至っては一人で100人以上の人族と戦える上に、空を飛び回り上級の魔法を使えるのです。
両軍が激突して戦いが始まるとトムと戦って相手にされなかったサロの活躍が目覚ましく、空を飛び回り火の魔法を放って帝国軍を蹂躙し、他の魔族たちもある者は、氷結の魔法で帝国軍を凍らせ、ある者は風魔法で1度に帝国軍兵士の20人位の首を切り落としていたのです。
その様子を見ていたトムは、手国軍の最後尾にいるで、あろう邪心王バンダイを倒す為に仲間6人と瞬間移転したのだ。
帝国軍の最後尾に行くと、やはりバンダイと4人の配下がいてバンダイが大声で笑い。
「ガッハハー! やはり来たか、馬鹿目! 死に来たか! ガッハハー・・・・・・」
トムたちが目にしたのは、人間の姿では無く、あの口の裂けた真っ赤な口から牙を生やした化け物だったのだ。
トムがその化け物に。
「悪さは止めて大人しく霊界に帰るが良い」
「フン! 馬鹿を言うな。此の恨みのある世界を滅ぼさない限り死んでも死に切れんわい、最初にお前たちを血祭りにあげてあげるわ」
ライザーが。
「その前に貴様たちを灰にしてやる」
と言ってドラゴンの姿になりブレスを吹き付けたのだ。
ライザーのブレスを受けた5人は驚く事に灰にならずに真っ黒に焼けた人型の形のまま立っていたのだ。
その5人は瞬く間に元の化け物の姿に復活してバンダイが。
「無駄だ! 我々はどんな高温や低温にも耐えれて、復活するのだ。冥途の土産に我々の人間だった時の姿を見せてあげよう」
5人の化け物が人族の姿になるとトムは信じられなかったのだ。
何故なら死んだと思っていたトムをダンジョンで魔物のエサにして逃げたソンダイたちの4人だった。
ソンダイが奇妙な笑い声をあげて。
「ギャッハハー! 俺たちが死んだと思っただろう。ギャッハハ」
女の魔法使いのスブスが化け物の姿になり。
「こんな姿になったのも力を得てトム、お前に復讐する為だよ」
斧使いのカバラが真っ黒な鎖の付いた鎌を翳してナナリーナに襲い掛かり、ナナリーナが空に飛びあがり避けるとカバラも空を飛んで2人は戦い始め。
ジエルに闇槍使いのガルシ、サリーと黒魔法使いのスブス、人化したライザーが魔法剣を使うソンダイと戦い始めて。
ローランとササリンが治癒魔法を使えるので仲間が怪我をした時に備えて待機し、トムは皆が勝つのを信じてバンダイと戦い始めたのだ。
ナナリーナとカバラは最初に空中で戦っていたが地上に降りてナナリーナは魔法を使いカバラは死神鎌で戦い最初は戦に慣れていないナナリーナだったが、やはり前世の知識を使い始めて戦うとナナリーナが優勢になり、トムから習った聖魔法を初めて使い聖の光を放つとカバラは逃げ回り。
ナナリーナが聖の光の檻に閉じ込めるのに成功したのです。
ジエル闇槍使いガルシの戦いは魔法を使えないジエルが毒液を吹きかけて戦ったのですが
毒液を吹きかけても溶けるが直ぐに再生してしまい、ジエルが苦戦していたが、毒液を何回もかけ続けているとガルシの再生が遅くなった。
ジエルの魔力が少なくなり、ガルシの闇槍で腕を突かれて危なくなった時に、待機していたローランとササリンが駆けつけてササリンが聖の光線で攻撃すると、化け物の姿が以前の人間の姿になり苦しんでいる所をローランが聖の檻に閉じ込める事に成功したのです。
サリーと黒魔法使いのスブスの戦いは最初からサリーが圧倒的な力でスブスを圧倒し、スブスが。
「こんなはずは無い私は強くなったはずだ」
と言いながら戦いサリーが。
「貴女は馬鹿か! 闇魔法なら魔族の私の闇魔法に勝てるはずが無いだろう」
そう言って闇の檻に閉じ込めたのだ。
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