The Mask Girl

@yeRii00Lily

第1話

むかしむかし、あるところに1人の明るい少女がおりました。

積極的にクラスを引っぱっていくようなタイプではありませんでしたが、仲良くしている子たちのグループ内でバカ騒ぎをしたり、それなりに楽しんでおりました。


しかし、彼女の心中やいかに…?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「✗✗、バイバーイ!」

「うん!また明日ね!」

友人に手を振り今日も1人電車に乗った。

「はぁ……」

さっきまでの元気はどこへ行ったのやら…。

電車に乗ったとたんに周りの目が気になりだし、おどおどせずにはいられない。

こんな自分が嫌いだ。


毎日毎日起きて学校に行って帰宅する。

それだけ。何もない。

学校にいる時は幸せで楽しくて、毎日充実してるなぁ、なんて呑気に考えていられるのだが、1人になったとたんこうだから憎たらしい。


家に帰ると1人TVを見たりゴロゴロしたり…。

割と幸せ。楽だ。


19時15分前、母帰宅。


さぁ、ここからが本番だ。

気合を入れておかえりと言った。

「洗濯物しまったの。」

「うん…」

母の不機嫌そうな声に思わず身がまえる。

「また湿気らせて!何時に帰ってきたの!!」

「4時半には帰ってきたけどもう湿気ってたよ。」

(自分でしまってけばいいのに…)

言葉をのみこみつつ事実だけを言う。

その後もずっとぶつぶつ文句を言う母の手前、泣かぬようにと手の甲をつねり続けた。


私は母と2人暮らしだが、母のことが大嫌いなため家にいるのが憂鬱で仕方ない。

気の強い母からの暴言は日常茶飯事。

いちいちダメージを受けてしまう。

そんな自分が大嫌いで…。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る