第26話  王様ゲーム

あー、話長いってやっっっと家に帰れた。

「ただいまー、知歩ー全く何やったんだよ?」

「お帰りなさいです。」

「お、お邪魔してるよ、菜歩ちゃん。」

「あ、翔君。よくも私を置いて逃げたなー。」

おかげで1対30の人数比で質問攻めにあったんだから。

「ごめん。知歩ちゃんから詳しい話を聞きたくて。」

「じゃあ、逃げてすぐここに来たの?」

「いや、一旦家に帰って携帯で1回連絡取ってからきたよ。」

「そっか。」

家に直接来ない翔君の優しさが滲み出てるな。

「謝りたいんだ。僕ら、王様ゲームする前に実は【決まったことには絶対従う】っていうルールを約束してたんだ。だから、約束してたことを破るのは僕、出来なくて。いや、それでも良くなかったな。」

「でも、ちゃんとやる前に翔君の優しさもあったって聞いたです。」

「ん、あぁ。【王様の意見を全員が認めてから初めて絶対に従う】って特別ルールに関することかな。

言い訳にしか聞こえないと思うんだけど、

“1番と菜歩が1週間付き合ってからふる”っていう王様の意見を僕も認めたのは、その、菜歩ちゃんに友達がいなそうだったから。僕以外は女子だったから1週間で仲良くなってそれから友達になれればいいなぁって思ってたんだけど……

僕が1番だったんだ。だから、僕も認めちゃったしより引き返せなかった。」

「翔君と遊べてるだけいいのにその場のノリで変な事言うからこうなるです。」

へー、王様ゲームでそんなことしてたんだ。


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書くときになってから矛盾に気づいて修正に追われた。王様ゲームって勝敗ないや……。

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