第7話 お風呂に入ろう! え、一緒に?

「おきて……」


「えへへ…リースちゃん……」


起きない!

魔法の練習して起きたらもう夕方だった正直びっくりしたよね、24時間のうち20時間は寝てると思う


「ふふっ」


エルフボディさんめっちゃ喜んでるじゃん

抱かれるのが好きなんだろな、、喜びの感情めっちゃ感じるし


「あったかい…」


そうだねぇ暖かいね……


もしかしてだけどエルフボディ自我持ってるとかないよね?

神様は魂無かったら身体動かないとか言ってたけどエルフボディ結構勝手に喋ったりしてるし本当に大丈夫だよね?


「ん、あ!やば!」


「おはよう…」


「リースちゃんおはよう!めっちゃ気持ち良く眠れた、これもリースちゃんのおかげだね」


「?」


なんでエルフボディのおかげなんだろ?


「なん、で?」


「えっと……そうだ!そろそろ夜ご飯の時間になるんだけどお腹空いてる?余り空いてなくても時間通りの生活しないと大変なことになっちゃうから少し作ってくるね!」


「う、うん」


凄い早口で半分以上何言ってるかよく分からなかった

なんか誤魔化したっぽいな


「むぅ……」


エルフボディも不満そうですが悪いことではないだろしいっか!

とりあえず魔法の訓練でもしてよ……


手のひらサイズの球体を作っ


「〜〜〜〜♪」


!?!?

エルフボディさん急に知らない歌を歌い出さないで下さい!琴音さんもびっくりしてるよ、それにその言語何語なんですかエルフの言語?

エルフ語なの?やっぱり人格宿ってるって、神様この件について話し合おう一緒に原因探そう?


「〜〜〜〜♪」


琴音さんがガン見してる気配を感じる

ポケットから取り出したのはスマホですね動画取るんですか?


「〜〜〜〜♪」


球体作ろうとしてたから変な体勢のまま歌ってる

身体動かない、乗っ取り?怖すぎるんだが!


「〜〜〜〜♪ ……ふぅ」


あ、終わった


「すごい!リースちゃん歌うまいんだね!」


「ありがとう……」


「もう出来るから椅子に座って待っててね」


作るの早いなぁ

良い匂いしてるし出来るのは本当だろうけど何作ってくれたんだろう


「ふっふっふ、リースちゃんこの料理はね代々白仁家に伝わる伝説の料理なの」


「でんせつ…?」


伝説の料理

よく分からんが凄い気になる!


「リースちゃんこれが伝説の『優しすぎるうどん』だよ!」


「うどん……」


もやしとキャベツと卵のうどん…

確かに優しい


「ふわふわ…おい、しい……」


「よかった、そうだリースちゃん」


「んゅ?」


うどん食べてる時に呼ばれたから変な声出ちゃった


「食べ終わったら一緒にお風呂入ろっか!」


「え、一緒に?」


「うん、一緒に」


流石に一緒に入るのはまずい……

身体は女の子だけど魂は男だ!

というかまだってなんだずっと男だ!


「あちゅ…」


うどん熱い、おいしい…



白仁琴音しらにことね


リースちゃんと一緒に寝たら休みの日終わってた

独りっきりだともうこんな時間だ!って叫びたくなるけどリースちゃんのお陰でこれでも良いかなって思える

それにしても一切起きる気配無かった、きっとリースちゃん抱いてたおかげかなぁ良い匂いするんだよね


「あちゅ」


ふーふーしながらうどん一本ずつ食べてるの可愛い

食べ終わったら一緒にお風呂入る約束してくれたし楽しみだなぁ


写真撮ってもバレないよね、うんバレない!

やってみよう!


カシャ!


「!」


やばい普通にバレた


「写真、とった…?」


これがあの有名なジト目!

なんて破壊力


「あまりにも可愛くて、ごめんね」


カシャ!


「とりながら、言う……?」


「ごめんなさい」


流石にやりすぎた、ジト目だけじゃなく心の距離が少し遠くなった気がする


「ごちそう、さま……」


「よし!早速入ろう、すぐ入ろう!」


「ひとりで、はいる…」


うん、そう言うと思っていたよ

だが諦めない一緒にお風呂入るんだ!


「私はリースちゃんと一緒に入りたいなぁ?」


「……ひとりでいい」


「これから一緒に暮らすし親交を深める意味でも一緒に入らない?」


「……むぐぅ」


ちょっと悩んでるっぽい、あと一押しなにかないか!


「…やっぱり、ひとりでだい「リースちゃん」ふみゅ!」


「お願いだよぉ一緒に入ろうよぉ」


最終兵器抱きついて泣き落とし

リースちゃん、朱音ちゃんに頭撫でられてた時もそうだけどスキンシップ嫌いじゃいだろうし寧ろ好きそうだから抱きつけばワンチャン!


「ね、お願い」


「わかった…はいる…」


ふふふ、勝った!でも油断はいけない

このままお風呂場へ直行だ!


「じゃあこのままお風呂場行こっか!」


「う、うん……」


ちょっと混乱しちゃってるかな?

でも大丈夫私は優しいから


「はい、バンザイしてー」


「ん……」


きゃあぁ!可愛い!


「ちょっと待っててね直ぐ戻ってくるから」


「うゆ……」


危ない危ないリースちゃんの着替え忘れる所だった

結構強引に拉致ったから服持って来れてないんだよな


って拉致じゃない!

平和的に連れて来たよ、もしあれが拉致なら朱音ちゃんも同罪だよ!


(巻き込まないで下さい!姉さん!)


頭の中のイマジナリー朱音ちゃんに突っ込まれた

誘拐ではない、よね?


かなり大きいけど私のシャツで我慢して貰おう今度一緒に買いに行こうね


「お待たせリースちゃん……なんで目つぶってるの?」


「きに、しないで……」


「わかったよ!頭洗ってあげるね!」


へへへ

隅々まで綺麗にしてあげるからねぇ


(姉さん犯罪の匂いがします!)


はい、自重します

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る