ファイル12:テンFの血清

チャプター1

俺は、パトガーで牛久市を巡回していた。

「ここも事件は、無しか。」

俺は、パトガーを着陸させてから、ピザ屋へ向かった。

「この辺りにもあるはずだが?」

そこへ、十体ものテンFとレイドがやって来て、街を破壊し始めた。

「ウワーッ。キャーッ。」

「レイド。そこまでだ。」

「お前は、激。面白い。テンFども、やってしまえ。」

「キエーッ。」

「アークマグナム。シュート。」

俺は、テンF達を狙撃した。

「キエーッ。」

「や、やるな。だが、もう遅い。キエーレバクタ―をばら撒いてやったぜ。」

「キエーレバクターって何だ?」

「却様が人間どもに作らせた極小微生物さ。クククッ。じゃあな。」

レイドは、消えるように去って行った。

「キエーレバクターか。鈴にでも、調べてもらわないと。」

俺は、鈴に電話を掛けた。

「ああ。激。キエーレバクターね。血清は、と、ん、あった。テンFの血をばら撒いて。」

「ありがとう。鈴。」

チャプター2

その頃、明一は、取手市に居た。

「却の事が理解るかもしれへん。行くで。」

明一は、ビルへ向かった。

「もうすぐやなって、近過ぎや。」

明一は、ビルへ辿り着くと、五十階まで階段を登り切った。

「ここやな。よっしゃー。わいが調べたる。」

明一は、資料室へ入ってから、却についての書類を読み始めた。

チャプター3

「生物幻衝怪人間化術の仕方? 何や、この実験は?」

明一は、内容を見て、寒気を感じた。

「生物をゲマトリア剤に漬けて、強引に幻衝怪人間にする。他の物。例えば、怪物などにも有効? 

 こ、これって、違法生物実験やないか。最初の実験体「白たく」?

 人間化後の名前は、月虹 激?」

明一は、開いた口が塞がらなかった。

チャプター4

美佐は、潮来市で、テンF達を倒していた。

「きりが無いわね。アークマグナム改でいくら撃っても。はーっ。」

「キエーッ。」

「いい加減にして。シュート。」

美佐は、降りて来たテンF達を狙撃した。

「キエーッ。」

テンF達は、爆発して消え去った。

チャプター5

その頃、俺は、つくば市を歩いていた。

「テンFを捜さないと。」

テンF達は、キエーレバクターをばら撒いていた。

「見つけたぞ、テンF。採幻衝。」

俺は、テンF達から、血を採取して、コップに入れた。

「キエーッ。」

チャプター6

そこへ、レイドがやって来た。

「き、貴様。よくも、邪魔を。フェレス刑事 剣。ゲマトリック刑事。やれ。」

レイドは、剣の複製と壊の複製を召喚した。

「激。今度こそ、消してやろう。」

「お前に、似合うのは、消滅だ。」

剣の複製と壊の複製は、変身した。

「おあいにくさま。そんな考えは、全く無いんでな。いくぜ。創造神覚醒。」

俺は、アーク刑事 激に変身した。

「破壊を斬り裂く創造の剣。幻衝怪退治課 アーク刑事 激。お前達三人を逮捕する。」

俺は、手帳を開いて見せた。

チャプター7

「一撃で消して進ぜよう。」

「終わりにしてやろう。クククッ。」

剣の複製は、フェレスキャノンを、壊の複製は、ゲマトリックバズーカを構えた。

「フェレスヘルフレイマー。」

「ゲマトリッククエーサー。」

剣の複製と壊の複製は、俺を狙撃した。

「ウワーッ。でも、これくらいならな。いくぜ。ブレードギラー。」

俺は、ブレードギラーを構えた。

「クククッ。壊。俺達も。」

「ああ。ブレードギラーだな。」

剣の複製と壊の複製も、ブレードギラーを構えた。

「ブレードギラーデリートフェニックス。」

「ブレードギラーブラフフェニックス。」

俺と剣の複製と壊の複製は、大爆発したが、勝ったのは、俺だった。

「ま、またしても。ぐはっ。」

「な、何故、貴様は、ここまで強いのだ?」

「任務完了。」

「ヌオワーッ。」

剣の複製と壊の複製は、爆発して消え去った。

チャプター8

「あー、もう。巨幻衝。」

レイドは、首無し武者と首無し馬を蘇生し巨大化させた。

「グオーッ。」

「ヒヒヒーン。」

「召幻衝。アークテリオン。アークジラフ。アークモード。鎧幻衝。」

俺は、アークジラフにまたがった重装甲のアークフリートに飛び乗った。

「完成。アークオーディン。」

チャプター9

「斬ってくれる。おりゃーっ。」

首無し武者は、首無し馬にまたがってから、突撃して来た。

「アークジャべリン。」

アークフリートは、アークジャべリンを手に取って構えた。

「斬幻衝。アークルーンスライサー。」

アークフリートは、首無し武者と首無し馬を一刀両断した。

「ギャーッ。」

「フヒヒヒーン。」

首無し武者と首無し馬は、爆発して消え去った。

「この次は、あいつで、止めを刺してくれる。待っていろよ、激。」

レイドは、消えるように去って行った。

「クアトルモード。いくぜ。」

俺は、クアトルモードになってから、空中から、テンFの血液を世界中に散布した。

そして、キエーレバクターは、根絶された。

チャプター10

ここは、却のアジトである。

「激。面白い事をしてくれたな。だが、レイドの作りだした幻衝怪「癒着」に勝てるかな? 

 今から楽しみだ。クククッ。

却は、笑い過ぎてむせた。

チャプター11

その頃、天衣と烈香は、買い物をしていた。

「激って、人間だよね?」

「うん。天衣。急にどうしたの?」

「ううん、何でもない。烈香。何処の食堂に行こうか?」

「あーっ。あのお店。有名なんだよね。行ってみよう。」

「あの店なら、私も知ってる。ここのデパートにあったんだ。へえー。」

天衣と烈香は、笑って走りながら、食堂へ向かった。

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