11. インターステラー(2014年、アメリカ)

 前回に続いて、SF物ですが、これは本当にいい話で、感動しました。


 監督は、鬼才と言われるクリストファー・ノーラン、主演はマシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マット・デイモンなど。


 舞台は、近未来。巨大砂嵐が日常的に発生し、植物・農産物が大量に枯れて人類は滅亡の危機に瀕しています。


 元テストパイロットのクーパーは、義父と15歳の息子トム、10歳の娘マーフィー(マーフ)と共にトウモロコシ牧場を営んでいますが。


 マーフは、自分の部屋の本棚から本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと思ってますが、クーパーはそれが何者かによる、重力波を使った二進数のメッセージではないか、と気付きます。


 そこから発展する物語が、もう驚きの連続で、最後までハラハラ、ドキドキする展開。


 そして、最後にはちゃんとスッキリする。


 幼いマーフを演じた、マッケンジー・フォイがものすごく可愛いですが、この可愛い子が物語の鍵を握ります。


 これだけギミックを凝らし、複雑な物語をちゃんと構成するのは、単純にすごいのと、宇宙やSFが好きなら絶対ハマります。


 監督のクリストファー・ノーランは、「2001年宇宙の旅」(1968年)に影響を受けたそうです。


 また、映画史上、初めて「ワームホール」や「ブラックホール」を映像化した作品で、相対性理論を可能な限り、正しく描写するために、理論物理学者のキップ・ソーンが科学コンサルタントとして参加してます。


 そのために、コンピューターを使って、緻密に計算し、最終的には科学論文が出来たほどだとか。


 物語としては、親子の壮大な絆を、宇宙規模で描いており、最後は謎が解けて感動します。


 宇宙やSFに興味がある人は、絶対見て損はない作品。


 私は、この作品を見るまで、クリストファー・ノーランのことは全然知らなかったですが、映画好きな友人に薦められて、試しに見たら、ハマりました。


 いい作品です。

 

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