第8話 雨上がり



夜来の雨の後

朝日を照り返す木の葉の雫が

キラキラと美しい


向こうの山では

真っ白な霞が

山々を包みながら天へと昇って行く


この美しい世界は

愛に満ちている事を

誰が知るのだろうか


空を渡る虹は

空を見上げた人にしか見えない


目で見るのではなく

耳で聞くのではなく

感じた心が無を求めている

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