【既出情報&登場人物 その1】
【国家】
アルナルド王国
人間主体の国家。王都は交易都市となっており、常に人の流れが絶えない。様々な人種が集まるため争いごとが絶えず、軍隊が治安維持に駆り出されている。王国民のほとんどは正杖教会の信徒であるが、信教の自由を認めているので異教徒も僅かながらに存在している。魔物信仰に傾倒する者が増えているらしい。
【登場人物】
エボ・グリムハート
『王国の猟犬』の異名を持つ兵士。ぼさぼさの白髪に赤い瞳が特徴。階級は一等兵。突出した五感と怪力を持っている。義理堅く優しい性格だが、合理的な思考に囚われやすく異常な行動を起こすことが度々ある。母親は出産時に亡くなっており、男で一つで育ててきた父親も狼蜘蛛によって殺された。テュールによってグリムハート家に引き取られ、軍隊に入った。保護された際、テュールの利き腕の健を噛みちぎったことに罪悪感を抱いている。
ブルバン・ボネ
王国軍の大隊長の一人であり、エボの直属の上官。彼がいなければ反乱分子としてエボが処理されていてもおかしくない。エボの腕を見込んでおり常に気に欠けている。大酒飲みで碌に飲みかわせる相手がいない。酔うとつい口を滑らすことがあるが、それを知るのもエボのみである。
エミー・キャットテイル
酒場の娘。獣人族。ブロンドのボブカットに猫耳で人気がある。基本、猫被った態度だが虚を突かれると素に戻ってしまう。客の顔を覚えるのが苦手。レオンという名の弟がいる。
テュール・グリムハート
エボを引き取ったグリムハート家の当主。階級は隊長。軍神と呼ばれていたが、エボに傷を負わされたことで前線を引いた。かつては大隊長であり、隊長と呼ばれているが司令官に近い。エボの剣の師でもある。
ガンド・グリムハート
グリムハート家の長男。高い能力、名家の生まれということもあり、プライドが高く傲慢な性格である。エボとは同い年であるが兄を名乗り、幾度もエボに挑んでいるが一度も勝てたことがない。エボに負けたくないと陰ながら特訓しており、その傾向をテュールは好んでいる。
ルーナ・グリムハート
グリムハート家の一人娘。金色の長髪に新緑の瞳で、大人びた風貌をしているがまだ子どもっぽさが抜けない十四才。エボに好意があるが、エボはルーナを家族と捉えているのでどんなアプローチも全て家族のスキンシップと捉えている節がある。一見するとただのお転婆だが、その実なかなかの策略家である。
ヴァーリ・ヴィルヘルム
グリムハート家と対を為す名家の当主。ブルバンと同じ大隊長だが、どこか軽薄な人物。復権ギルドを作った一人で、元冒険者。エボが唯一負けた相手であり、実力は計り知れない。復権ギルドの頃の仲間にラッドマンという盗人がいる。
ノルン・イド・エダルリプス
エルフの末裔の少女。紺色の床を引きずるほどの長髪が特徴的。会話の際に交わす言葉は短いが、語らせると長い。年齢不詳だが、エボよりは年上。人間に対する嫌悪が根底にあり、人間離れしたエボにシンパシーを抱いている。
エーギル・レッドクラブ
王国のお抱え研究者。骨と皮しかないような見た目。魔物を研究をしており、エボに興味を示している。ノルンからは博士と呼ばれている。
ミシャ
病弱そうな肌色の魔法使い。エボとは同い年に見える。銀の髪に深い藍色の瞳が特徴。変身魔法を使う。
ヘラ
ミシャの師匠で魔女である。紫の髪が特徴的。置換魔術の使い手。謎が多い。
【魔物】
歩く災害であり、魔法を扱う怪物たち。九体確認されており、作中で判明しているのは三体のみ。
火災の魔物。十三年前に王国を襲来し、その際にエボの父親が殺されている。
幻惑の魔物。全長は不明、山を跨ぐと言われている。頭部はまるで蛙だが、胴体には百足のようにいくつもの足が連なっている。遭遇した者は皆口々に違うことを口にするため、幻覚を引き起こすと考えられている。
風の魔物。竜巻の中にある影から存在を推定されている魔物。頭部の代わりに首から羽が生えているように見えることからその名がついた。
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