村川優喜という人間

皆さんはスクールカーストというものはご存じだろうか。

カースト制度とは昔のインドにあった制度らしく、なんか身分制度だってことは僕も知っている。

スクールカーストは誰がいつどこでどうやってできたのは知らないけど、確かに存在する。

スクールカーストに縋るもの、スクールカーストで他人を貶すもの、スクールカーストによって自分を卑下するもの。

様々いる。本当に様々。

というか、スクールカースト、スクールカーストっていつも言ってるのって結局僕たち陰キャじゃね?とかも思いながらも、今日も一日高校生活を過ごす。

そんな僕の名前は村川優喜、高校1年生。そんなスクールカーストの下の下。教室では常にゲーム。授業は一応しっかり受けるけど、先生には指名されないようにひっそり受ける。

学校で話す友達は0。誰かに話しかけようとも思わないし、話しかけようと思ってくる人は一人もいない。

別にいじめではないのだ。パシリはされないし、リンチとかもされないし、カツアゲもない。

無視というわけでもない。なにか連絡事項があったときにはしっかりと伝えられるし、なにが遊びに行くとかのときに僕一人だけ誘われないということはない。まあ、誘われも断るのだが。

人づきあいが面倒くさいというわけではない。別に、最低限のことはするし、話しかけるということには全く抵抗はない。でも、僕は別に友達になろうとは1ミリたりとも思っていない。なぜなら、


なぜなら、僕は周囲の人を不幸にするから。

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