アドベンチャーライフ

minim

第1話

俺は、自分の部屋の中で、ヘッドギアをつける…

そう、、、そして、ゲーム空間に落ちる

今日は、ゲーム、アドベンチャーライフの新規冒険者募集の日だった、、俺は、内心

わくわくとした気持ちを抑えることができなかった、、

俺は今から、現実とは全く違う

ゲームの中での生活をするのだ、


今までの常識が通用しない世界であることは間違いない

だろう、、ネットで前情報を確認していたが、、

このゲームは、ゲームの中で、働いて

食べていこう、、というのがコンセプトの没入型ゲーム…!


ゲームの中で生活できる…!

ゲームの中で働いて稼いだ通貨は、、

ゲームの中で食べられる食べ物を購入したり、、

ひいては、現実のお金に換金して、

現実で生活していくこともできるという、、だが、


このゲームの中の生活にひとたびハマると、

もう、現実で生きていくのが馬鹿馬鹿しいと

言って、点滴で栄養を取って寝たきりになってでも、

ゲームに没頭するものが現れるほど

ゲームの中の食い物が、美味しいのだという、


そう、このゲームの主目的は、働いて、

ゲームの中の食い物を食べることなのだ、!

食べるゲーム、没入型ゲームであるからこそ

できたジャンル、俺は、これから、

食べるために仕事をして、生きていくんだ、、それは

やっていること自体は、現実とあまり変わらないかもしれない、だが、


アドベンチャーライフの世界は、モンスターが存在する、、

命を賭けて、モンスターを

狩る生活、!狩って金を得て、その成果で食べる!

なんて分かりやすいゲームだろう

ただ、倒すだけでいい、だが命を賭けるだけあって、

死んだときのペナルティは少し重い


冒険中に、命を落とそうものなら、もう、そのアバターは失われてしまう、、

ゲームの中から追い出され、、現実で目を覚ます、

ああ、、また現実か…、現実なのか…

そんなことにはならぬよう、、、俺は少し、特別なツテを使って、

ゲームにアクセスした

わけなのだが、、まあ、それはおいおい話そう、、


俺は、次の瞬間に、平原に立っていた

俺は、ひとり、平原に立っていた、、風が吹いている、

平原に生えている草が揺れている

剣、そして旅人の服を着た、俺、これが初期装備か…、

風に吹かれて、涼しさを感じる、

これがゲームか…!最近のゲームは凄いな…!

グラフィックも凄いが、それ以上に、、

それをそのまま、現実に、実際に体験できるとは…、


そこで、俺の周りに、現れるものが

あった、、人影が現れる、アバターだ、

他のプレイヤーだろうか?そういえば、今回の

新規冒険者募集の定員は、1000名ほどだった、

もしかしてその1000人がここに?

ぞろぞろぞろ…、、俺の周りに、どんどんと人だかりができていく、


ちっ、つまんねぇな

これが最近のゲームの傑作と言われた、

オンラインゲームのオープニングか?ただ

人だかりがあるだけじゃねぇか…

ただ人をぶち込んだだけで何もない平原がスタートかよ


あはは!俺のアバターかっけぇ!

現実でもイケメンだけどこんなにイケメンじゃねぇわ!

さてと、、やったりますか…!1000人なら初心者でも、

モンスターを狩れるな…!

もしかしたら、ラスボスでも狩れちまうんじゃねぇ?

わっはっはっはっはっはっはっは!


早く美味しい食べ物が食べたいなぁ…、、

ゲームの食べ物買いたい…銀貨三枚しかないよ

そう、、口々に喋るプレイヤーキャラ達…

それを聞いているだけでも、楽しくなってくる

まあ、オープニングムービーすらなくても、

オンラインゲームはこういう面白さがある


ってことか、俺は、、はあ、と一息つきながら、

地面に生えている草を調べることにした

んー、、これは、、草だな、、風に揺れる草、、

草原の草、、それ以上の情報はないな…


おいおいおいおいおいー!初心者どもー!

全員こっちを見やがれー!こっちに注目だ…!

俺はなおも、草を調べる、しかし、

ほかの999人のプレイヤーはそちらを気にしている

ようだ、ふん、あんな黒い服を着た男より、

この草の方がよっぽど価値があるというのに


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