バトル6:火砕流との対決

チャプター1

火砕流は、ワイラの帰りを待っていた。

「おかしいな。私より強いはずのワイラがまだ帰って来ない。激は、私が倒した。

 あの人間二人に負けたとは、考えられない。」

そこへ、滅がやって来た。

「火砕流。ワイラなら、烈という人間に倒されたぞ。」

「戻って来ないという事ですか。」

「あいつは、複製だ。安心しろ。」

「それじゃ、本物は、何処に?」

すると、ワイラが姿を現した。

「人間ごときに、私を倒せるものか。滅様。作戦を変えたいのですが?」

「構わぬ。それに、激は、まだ生きている。何としても、倒して来い。」

滅は、消えるように去って行った。

チャプター2

「ワイラ。それで、どうする?」

「我らの力を見せてやるのだ。お前が巨大化して、街を破壊しろ。」

「俺が? 理解った。でも、奴は、神獣を召喚出来るぞ。」

「激は、私が倒す。それで、決定だ。」

「それなら、たやすい事だ。」

「火砕流。作戦開始だ。」

「ワイラ。早く行こうぜ。」

ワイラ達は、地上へ向かった。

チャプター3

その頃、俺は、上野駅で食事をしていた。

「この店のピザは、うまいな。専門店だけの事は、あるな。」

俺は、支払いを済ませてから、外へ出た。

「そろそろ、署へ戻るとするか。」

俺は、パトカーに乗って、署へ向かった。

チャプター4

そこへ、巨大な骸骨姿の幻衝兵器「がしゃどくろ」がやって来た。

幻衝兵器とは、滅が、テン達に作らせた破壊兵器の事である。

よく見てみると、背中には、レイドがメガホンを持っていて、乗って居た。

「激。このがしゃどくろから逃げられるか? クククッ。行けーっ。」

「カーチェイスしろって事か。」

がしゃどくろは、口から幻衝光線を吐き出した。

「ウワーッ。くっ。もう少し、速く進むしかなさそうだ。」

がしゃどくろは、幻衝力のミサイルを発射した。

「全部、回避してみせる。」

俺は、全て避け切った。

「ちょこまかちょこまかと。」

「アークブラスター。」

俺は、がしゃどくろを狙撃した。

「ウワーッ。危ないじゃないか。がしゃどくろ。全射撃モード。スケルディザスター。」

がしゃどくろは、全ての重火器を一斉に発射しまくった。

俺は、パトカーの窓ガラスを割って、外へ飛び出した。

パトカーは、爆発して大破した。

「ヘヘヘっ。がしゃどくろの恐ろしさ、思い知ったか。じゃあな。」

レイドとがしゃどくろは、去って行った。

「兵器か。破壊しないとまずいな。」

チャプター5

その頃、火砕流は、巨大な赤い竜巻に姿を変えて、街を破壊していた。

「ワイラ。ここは、任せてくれ。」

「火砕流。大した自信だな。」

「あいつなら、俺一人で充分だ。」

「奴をあまく見過ぎている。だが、良い。お前を信じてみるとしよう。」

ワイラは、消えるように去って行った。

チャプター6

火砕流は、俺を発見した。

「見つけたぞ、激。焼き尽くしてくれる。」

「こんな時に。召幻衝。アークトマホーク。」

俺は、召喚したアークトマホークに乗って、走り出した。

「あの竜巻から離してくれ。」

「OK。それじゃ、加速させてもらうぜ。」

「行ってくれ。アークブラスター。」

俺は、アークブラスターを構えた。

「何処まで、逃げられるかな?」

「激。あいつは、分裂するぞ。」

「知っている。海へ行ってくれ。」

「了解。ちょっと待て、危険だぞ。」

「お前は、休んでいろ。何とかする。」

「無茶するなよ。おっ、見えて来たぜ。」

チャプター7

俺は、海へ辿り着くと、アークトマホークを降りてから、アークソードを構えた。

そこへ、火砕流がやって来た。

「クククッ。終わりを考えているのか?」

俺は、黙り続けた。

「それなら、良いぜ。火災旋風。」

俺は、水を想像しながら、目を閉じた。

「水幻衝。斬幻衝。合幻衝。アークアクアブレイク。」

俺は、火砕流を真っ二つにした。

「な、何故、私の弱点が理解った?」

「それは、俺の感だ。」

「感に負けるとは。ギャーッ。」

火砕流は、爆発して消え去った。

チャプター8

そこへ、滅がやって来た。

「滅。幻衝怪四天王を召喚したのは、もしかして、お前か?」

「そうだ。私が召喚した。残り一体となっているがな。」

俺は、怒ってアークブラスターを構えた。

「どれだけやれば、気が済むんだ?」

「戦うつもりはない。それに、今のお前の力程度では、私には、勝てぬ。

 がしゃどくろにすら、勝てないのだからな。聖魔剣「ブレードギラー」を

 持っていれば、別だが・・・。」

「ブレードギラーって、どんな物だ?」

「手に入れれば、いずれ理解る。さらばだ。」

滅は、消えるように去って行った。

チャプター9

「激。生かしては、帰さん。」

そう言ったのは、倒したはずの火砕流であった。

「いくぜ。巨幻衝。はーっ。」

火砕流は、自分を巨大化させた。

「グオーッ。、今度こそ、焼き尽くす。」

チャプター10

「お約束か。アークテリオン。」

俺は、召喚したアークテリオンに飛び乗って、人型に変形させた。

「激。アークヘルディザスターを放て。」

「理解った。一気にいくぜ。」

「させるか。斬幻衝。メギドサイズ。」

火砕流は、鎌状の両手を振りかざした。

「ウワーッ。」

「大丈夫か、激?」

「ああ。いくぜ。アークヘルディザスター。おりゃーっ。」

アークフリートは、火砕流を浄化した。

「この俺より、熱いとは・・・。」

火砕流は、爆発して消え去った。

「意外と強かったな。」

「でも、勝たないといや、勝ち続けないといけないのさ。」

「大変な戦いになってきたな。」

俺は、溜め息を吐いた。

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