ストーリー5:河童の皿

チャプター1

俺は、いつものようにパトカーで街の巡回をしていた。

「川でバーベキューか。でも、ここは、立ち入り禁止のはず?」

俺は、止めに行った。

チャプター2

しばらくすると、そこへ、幻衝怪「河童」が出現して、人々を襲い始めた。

「どうした? もっと汚せよ

「ウワーッ。キャーッ。」

そこへ、妖怪の河童がやって来た。

「激さんですね?」

「ああ。この俺に何の用だ?」

「あの幻衝怪河童から、神秘の皿を取り戻してほしいのです。お願い致します。」

「理解ったぜ。早く逃げろ。」

「はい。ひ、ひえーっ。」

「お前が激か。もう少しで。」

河童は、消えるように去って行った。

「神秘の皿か。探してみるとしよう。」

俺は、署へ向かった。

チャプター3

二日後の夜五時。

俺は、烈香と買い物をしていた。

「烈香。河童を知っているか?」

「皿の頭に、くちばしだね。それが、どうかしたの?」

「皿か。理解ったぞ。そういう事か。」

「皿がどうかしたの?」

「あ、いや、何でもない。」

「あっ、皿って言えば、このビルの最上階に展示してあるよ。誰が展示したのかは、

 全く理解らないんだけどね。」

「どんな皿か理解るか?」

「うーん。確か、話によると、銀色に輝いているらしいよ。」

「烈香。ありがとう。そこへ、連れて行ってくれないか?」

「良いよ。でも、もう閉まっているかも?」

「それで良い。その皿は、幻衝怪河童が、妖怪の河童から力づくで取り上げた物だ。」

「その皿が無いとどうなるの?」

「詳しい事は、理解らないけど、とんでもない事になるらしい。」

俺達は、最上階へ向かった。

チャプター4

その頃、真は、巨大幻衝怪について、調べていた。

「クククッ。ゴーレムにクラーケンにサラマンダーか。こいつは、使える。」

そこへ、ラークとシャーサがやって来た。

「巨大幻衝怪をお捜しで?」

「ああ。だが、実在するのか?」

「します。封印を解けば、目覚めるかと。」

「ラークとシャーサよ。ゴーレムとクラーケンとサラマンダーを目覚めさせて来い。」

「了解。仰せのままに。」

「任せたぞ。これでいける。」

ラークとシャーサは、去って行った。

チャプター5

ここは、ビルの最上階である。

「ここに在るのか。烈香。先に帰っててくれないか?」

「理解った。気を付けてね。」

烈香は、去って行った。

「あれが神秘の皿か。」

チャプター6

そこへ、人間に化けたラークこと刹 羅動がやって来た。

「激。こんな場所に何の用だ?」

「見物しに来ただけです。」

「ほう。ま、良いだろう。じっくりと見て行け。レアな白物だからな。」

「本部長。これを何処で?」

「私の部下に頼んだ。それが?」

「部下が幻衝怪って事は?」

「な、何故、それを知っている?」

「やっぱりな。あんた、幻衝怪だな。」

「ふっ。ばれてしまったか。激、河童を倒してみろ。」

ラークは、河童と十体ものマンドレイカー達を召喚してから、走り去って行った。

「干物にしてやるぜ。」

「キエーッ。」

「皿は、返してもらうぜ。おりゃーっ。」

俺は、拳や蹴りで次々とマンドレイカー達を倒していった。

「キエーッ。」

チャプター7

「やるじぇねえか。水幻衝。」

河童は、水を想像して術を放った。

「ウワーッ。雷幻衝。」

河童は、俺の術を跳ね返した。

「ウワーッ。反射する体か。」

「クククッ。干物にしてやろう。」

チャプター8

河童は、両手の爪を伸ばした。

その時、妖怪の河童がやって来て、ポリバケツを河童に被せた。

「誰だ? あれ? 何も見えないぞ?」

「皿は、もう取り戻しました。これを差し上げます。アークエッジという物です。」

妖怪の河童は、俺にアークエッジを手渡してから、去って行った。

「いくぜ。輪幻衝。アークアクアスマッシャー。」

俺は、河童を斬り裂いた。

「ギャーッ。」

河童は、爆発して消え去った。

チャプター9

そこへ、レイドがやって来た。

「また、お前か。巨幻衝。」

レイドは、河童を蘇生し巨大化させた。

「グオーッ。」

「召幻衝。」

俺は、召喚したアークテリオンに飛び乗った。

「アークモード。」

俺は、アークテリオンを人型に変形させた。

「アークフリート見参。」

チャプター10

「激。新しい技だ。アークセイントドライブと叫んでくれ。」

「理解った。任せておけ。」

「裂いてくれる。鋭幻衝。乱幻衝。」

河童は、爪を鋭くして、アークフリートを斬りまくった。

「ウワーッ。結構強いな。いくぜ。拳幻衝。アークセイントドライブ。」

アークフリートは、河童に拳を決めた。

「皿が乾くのって、どんな感じ?」

河童は、爆発して消え去った。

「またか。よくやるぜ。激。この次は。」

レイドは、消えるように去って行った。

チャプター11

一時間後。俺は、帰宅した。

「これで、やっと眠れるな。」

「郵便です。激さん。」

「はい。俺に?」

「ありがとうございました。」

「郵便物か。開けてみるとしよう。」

俺は、中身を見て驚いた。

「きゅうり十年分? 食えるかーっ。送り主は、妖怪の河童ね。はははっ。」

俺は、そのまま眠った。

チャプター12

次の日の朝。

俺は、署まできゅうりを運んで行った。

だが、誰一人受け取らず、持って帰る破目になった。

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