第10話:総集編

チャプタ―1

俺は、キエーレビルへ辿り着いた。

「ここのビルに明一と美佐が居るのか。」

俺は、ビルの一階へと侵入した。

ビルの中には、百五十匹ものテンが居た。

「キエーッ。」

「一気に上まで行くしかないな。」

俺は、アークマグナムとアークレーザーで、テン達を狙撃しながら、三階へ向かった。

「これ以上は、居ないみたいだな。」

チャプター2

俺は、三階の部屋の出入口へ辿り着いた。

そこには、幻衝怪テンの隊長こと「テン隊長」が居て、俺を待ち構えていた。

「よく来たな。でも、この部屋には、一歩も入れさせんぞ。炎幻衝。」

テン隊長は、炎を想像して術を放った。

「ウワーッ。でも弱いな。おりゃーっ。」

俺は、テン隊長に蹴りを喰らわせたが、勢いが良過ぎて、一階へ落下した。

「ウワーッ。ぐへっ。」

「ウワーッ。でも、これで、あの技が決められるな。」

「爪で引っ掻いてやる。はーっ。」

テン隊長は、俺に突撃して来た。

俺は、アークバルカンを構えた。

「アークライトニング。」

俺は、テン隊長を狙撃した。

「ギャーッ。」

テン隊長は、爆発して消え去った。

明一と美佐が居る部屋へ戻ろう。

チャプター3

俺は、ビルの三階の部屋へ戻った。

「明一。美佐。大丈夫か?」

「激。どうしてここが理解ったの?」

「天衣が教えてくれたからさ。」

「顔が真っ赤やで。このっ、このっ。」

「バ、バカな事を言うな。」

「やっぱり、照れくさいんだ。」

俺達は、パトガーに乗って署へ向かった。

チャプター4

ここからは、総集編みたいな話だ。

俺は、天衣と話をしていた。

「ねえ、激。私に何か、お話して。」

「ああ。理解った。だけど、体験した話をまとめたやつだぞ?」

「聞かせて、聞かせて。」

「それじゃ、話を始める。俺は、ある日、課長から、幻衝怪退治課を任命された。

 ちなみに、この課は、幻衝怪と呼ばれている怪人を倒す為の課であって、それに所属している人物は、

 世界中で、俺しか居ない。」

「それで、今まで、どんな怪人と戦ったの? 出来れば、名前も教えて。」

「最初に戦ったのは、カワウソ。こいつは、爪で引っ掻くのが得意だ。

 次は、土蜘蛛。こいつの炎に巻かれたら、一溜まりも無い。

 その次は、覚。こいつは、力任せで、何でも壊すのが得意だ。

 その次は、百目。こいつの目には、苦戦したな。でも、最後には、力を溜め過ぎて、自滅。あっけなかったな。

 その次は、山乳。かなりの強敵だったな。

 その次は、泥田坊。こいつは、消え去る前に、地面を揺らすとんでもない奴だ。

 その次は、あみきり。こいつは、鎌状の手をハサミのように使って、物を斬り裂く。

 その次は、青坊主。こいつは、目から光線を放つ。

 その次は、から傘。こいつは、傘状の手で、突いてくる。意外に弱かった。

 その次は、けうけげん。顔は、まるで、毛むくじゃらの犬だ。様々な技や幻衝術を駆使するとんでもない強敵だ。

 キエーレ剤という覚醒剤を投与し過ぎて、自滅したけど。

 その次は、塗り壁。こいつは、重い。

 その次は、ウォールミンク。塗り壁とカワウソが合体した幻衝怪だ。ちなみにこいつは、軟らかくしないと倒せない。

 そして、最後は、テン隊長だ。カワウソより弱かったな。」

チャプター5

「激。そいつらにボスみたいな奴は?」

「居るさ。レイドヘリッド。こいつは、巨大化専門の盗賊だ。

 その次は、壊恐 滅。こいつは、史上最強にして最恐にして最凶の幻衝師だ。

 その次は、ズグルンデ。巨大なうえに破壊力も凄まじい。

 その次は、破斬 照。滅の知り合いで、株主でもある。以上だ。」

チャプター6

「話は、まだあるの?」

「ああ。俺には、味方がいる。俺の師匠、天雷 偶。研究所の博士、地動 鈴。課長の浄化龍一。

 そして、同僚の真空明一と幻覚美佐の二人だ。

 敵が巨大な時には、アークテリオンという名の神獣が駆け付けてくれる。

 だから、俺は、今まで戦ってこれた気がする。

 もちろん、これからも、戦っていくけどな。」

チャプター7

「もしかして、もう終わり?」

「ああ。続きも無いし、これで終わりだ。」

「もっと話して。何でも良いから。」

「困ったな。一体どうすれば?」

「無理に話さなくても良いよ。私、激が居てくれるだけで、平和な気分になれるから。」

「本当に良いのか、こんな俺で?」

「良いの。もう少しだけ、そばに居て。」

激と天衣は、赤面になった。

天衣は、去って行った。

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