第7話:追っ手

チャプタ―1

俺達四人は、パトカーに乗って、署へ向かっていた。

「これで、安心やな。」

「一時は、どうなるかと思ったけど。」

「ねえ、激。天衣ちゃんが心配してたから、帰ったら、会いに行った方が良いよ。」

「ああ。俺の知り合いか。理解った。帰ったら、すぐに行くさ。」

チャプター2

そこへ、二十体ものテンの大群がやって来た。

「テンが来たで。」

「えっ。追っ手みたいね。」

「激。運転代わって。」

「了解。任せてくれ。」

俺は、猛スピードで、パトカーを走らせた。

明一達は、アークマグナム改で、テン達を狙撃しまくった。

「キエーッ。」

チャプター3

二十体ものテンの大群を倒し終えると、今度は、三十体ものテンの大群がやって来た。

「何か増えとるような気が。」

「激。近くに滝があるはずよ。」

「明一。美佐。手を緩めないで。」

しばらくすると、大きな滝が見えてきた。

俺は、ぎりぎりまで近づいてから、パトカーをカーブさせた。

「キエーッ。」

チャプター4

三十体ものテンの大群は、滝に激突して消え去ったが、今度は、四十体ものテンの大群がやって来た。

「きりがあらへんな。」

「どんどん増えてない?」

「今は、倒して逃げるのみよ。」

「もうすぐ、街中に出るぞ。」

明一達は、アークマグナム改で、テン達を狙撃しまくった。

「キエーッ。」

テン達は、爆発して消え去った。

「これで、終わりやと良えな。」

「それだと、良いんだけど?」

チャプター5

その時、俺は、何者かの気配を感じた。

「激。どうしたの?」

「何かでかいのがやって来る。俺は、ここで一度降りる。みんなは、先に行っててくれ。召幻衝。」

俺は、召喚したアークテリオンに飛び乗った。

「アークモード。」

俺は、アークテリオンを人型に変形させた。

チャプター6

「アークフリート。俺達に近づいていた奴が誰だか理解るか?」

「巨大化した山乳だ。」

「あのムササビの幻衝怪か。」

そこへ、山乳が飛行しながらやって来て、アークフリートを斬り裂いた。

「くっ。どうやらそうらしいな。」

「キエーッ。ケケケッ。消してあげる。」

山乳は、もう一度飛行しながら、向かって来た。

「激。心の目で奴を見ろ。」

「理解った。剣幻衝。アークシミター。」

アークフリートは、アークシミターを手に取った。

そして、俺は、目を閉じて、精神を集中させて、山乳が来るのを待った。

「これで止めよ。キャハハハッ。」

「見えた。斬幻衝。フリートスライザー。」

アークフリートは、向かって来た山乳を一刀両断した。

「ギャーッ。」

山乳は、爆発して消え去った。

チャプター7

その頃、照は、滅に電話をしていた。

「先生。後の二匹は、いつ?」

「もう少し待っていろ。約束は、守る。」

照は、電話を切った。

チャプター8

俺は、山を降りていた。

「もうすぐ、街中に出るな。」

そこへ、幻衝怪から傘がやって来た。

「ここから出られるか?」

「どういう意味だ?」

「こういう事さ。はーっ。」

から傘は、傘状の手で俺を突いた。

「ウワーッ。」

「クククッ。お前の銃も操ってやる。」

「そうは、させるか。アークマグナム。アークレーザー。」

俺は、から傘を狙撃しまくった。

「ウワーッ。こ、このから傘をなめるな。反幻衝。」

から傘は、跳ね返すのを想像して、結界を張った。

「どうだ、人間。手も足も出まい。」

「術は、跳ね返せても、武器は、防げないはず。アークソード。」

俺は、アークソードを右手に持った。

「斬幻衝。アークヒールブレイク。」

俺は、から傘を一刀両断した。

「折り畳めないのね。」

から傘は、爆発して消え去った。

チャプター9

すると、そこへ、十体ものテン達がいきなり現れた。

「キエーッ。」

「ふっ。どうしても、出したくないのか。仕方ないな。氷幻衝。」

俺は、氷を想像しながら、術を放った。

「キエーッ。」

テン達は、爆発して消え去った。

「どうやら、追っ手は、これ以上来ないみたいだな。」

チャプター10

俺は、街中へ辿り着いた。

「腹が減ったな。ピザでも食べに行くとしよう。おりゃーっ。」

俺は、走りながら店を探しに行ったが、一軒も開いてなかったので、溜め息を吐きながら、署へ戻った。

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