第7話今はとて わかるる時は 天の河

なぬかの夜のあかつきによめる

源むねゆきの朝臣

※源むねゆき:平安時代中期の官吏,歌人。36歌仙の一人。


今はとて わかるる時は 天の河 わたらぬさきに そでぞひちぬる

                        (秋歌上 182)

七月七日の夜の暁に詠んだ歌。


「これでお別れです」と言って別れる時には、天の川を渡る前から、袖が濡れてしまうのです。


これでまた一年間逢えないと思うと、その待ち遠しさ、辛さに、天の川の水に触れる前に、自分の涙で肘を濡らしてしまう、と言う意味になる。

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