第5話契りけむ 心ぞつらき たなばたの
藤原おきかぜ
※藤原おきかぜ:平安前期の歌人。36歌仙の一人
契りけむ 心ぞつらき たなばたの 年にひとたび あふはあふかは
(秋歌上178)
そんな約束をするお気持ちが辛いのです。
たなばたの、一年に一度だけ逢うなど、逢うと言えるでしょうか。
これも、宇多天皇の御代、七月七日の日の夜の歌。
そもそも、彦星と織姫☆が一年に一度逢うのは、大宇宙の摂理。
それを人間が勝手に、悲恋仕立てにしているに過ぎない。
この歌が面白いか否かは、様々、あると思う。
かといって、「帝からの仰せ」となると、歌人としては、技巧や趣向を尽くすことになる。
これも、言葉そのもの「宮仕え」が故。仕方がないと解するべきであろう。
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