このたび爆乳お嬢様の『乳持ち係』として雇われました

浅見朝志(旧名:忍人参)

第1話 乳持ち係のルーティーン

 乳持ち係の使用人の朝は早い。


「お嬢様、朝ですよ」


 コンコンコンと、お嬢様の部屋のドアをノックする。

 

「う~ん……」

「気分が優れませんか? 入らせていただきますよ」


 俺はガチャリとドアを開け、お嬢様の部屋へと入った。部屋の中心にドンと置かれているキングサイズのベッドに、お嬢様は青白い顔で横になっている。


「やはり低血圧ですか」

「そうみたいですわぁ……いつものをお願いしてもいいかしら、使用人」

「かしこまりました」


 俺はほぼ透明のネグリジェに包まれたお嬢様お体を仰向けにする。ボヨンと、スイカと同じくらいのサイズの爆乳が揺れる。相変わらず規格外の大きさだ。乳輪も大きい。


「いつまでジロジロと見ていますの……?」

「あっ、すみませんお嬢様。つい」


 俺はさっそく仰向けになったお嬢様の体へとまたがった。


「では、いきますよお嬢様」

「朝だから優しくね……」


 お嬢様の許可をいただき、俺はたわわに実った2つの爆乳を掴む。そしてパン生地をこねるように、力加減は抑えめにしてマッサージをした。


「んっ……あぁ、いい感じですわぁ。血が頭にめぐりますのぉ……!」


 5分ほど揉み続けると、お嬢様の顔の血色も良くなった。


「ふぅ、毎朝困ったものですわ」

「大変ですね、お嬢様」

「お前にも迷惑をかけますわね、使用人」

「いえ、ぜんぜん大丈夫です」


 お嬢様が立ち上がろうとしたので、俺はその動きに合わせて爆乳を支えた。


「さて、着替えますわ。手伝ってくださる?」

「承知いたしました」


 お嬢様は爆乳ゆえに、普段から肩や腰にかかる負荷が大きい。そのため、まだ18歳という年齢にも関わらず、すでに1度ギックリ腰をやってしまっているらしい。


「よいしょ、よいしょっと……」


 爆乳を持つお嬢様は着替えもひと苦労だ。だから俺はいつも積極的に手伝っている。

 

「今日はどちらの下着にしますか、お嬢様」

「左側のオーシャンブルーのにしますわ」

「承知いたしました」

 

 お嬢様のブラはお嬢様が自分で乳を持っている間に俺がつける。パンツを履き替える際や制服のスカートを履く際には腰をやってしまわないように、俺が正面からその乳を持っておく。


 お嬢様が顔を洗い、口をすすぐ間ももちろん乳を持っておく。


「次は髪をかしてお化粧をしますわ」

「承知いたしました」


 次にお嬢様が化粧台の背もたれの無い椅子へと腰をかけるのを、俺は後ろから乳を持ち上げることで補佐する。そしてそのまま俺自身も床に座り込んでお嬢様の細い腰へと抱き着いた。


「わき腹がくすぐったいわ、使用人」

「失礼しました、お嬢様」


 俺は腕の位置を少し変えて再び抱き着いた。

 

 ……え? いったいお前は何をしてるんだ、って? 

 

 そんなの決まってる。もちろん乳持ちだ。俺は腰に抱き着くようにして、後ろから腕を回してお嬢様の乳を持ち上げているのだ。


「いつも苦労をかけるわね、使用人」

「いえ、ぜんぜん大丈夫です」


 お嬢様の髪が梳かし終わったら次は縦ロールを作る作業だ。この際も俺の体勢は変わらない。髪を梳かすところから縦ロールが作り終わるまでおよそ20分。そこから顔にナチュラルメイクを施すのに5分。その間、ずっと腰に抱き着いて乳を支え続けるのはなかなかの重労働だ。

 

「さて、朝食を食べに行きますわ」

「承知いたしました」


 制服姿もバッチリ決まり、髪形もメイクも決まったお嬢様はゆっさゆっさと爆乳を揺らして自宅内の食堂へと歩いていくので、俺もまたその後をついていく。

 

「どうぞ、お嬢様」


 椅子を引き、お嬢様に座っていただく。もちろん座る際の乳持ちは欠かさない。そのまま俺はお嬢様の後ろで立ち、両手で下から鷲掴みにするようにしてその乳を持ち上げる。


「今日の朝食はパンとスクランブルエッグにハムなのね?」

「はい。すべて一流ブランドを使用しているとコック長が仰っていました」

「この牛乳は?」

「今朝、牛舎で搾ったものを急速冷却させています」

「う~ん、どれも一流の味がして美味しいですわぁ~」


 お嬢様が朝食を堪能たんのうする間の乳持ちは特に重要である。重たいものを身に付けながらの食事はリラックスできないことにより味覚が落ちてしまうためだ。

 

「さて、そろそろ学校の時間ですわ」


 朝食を食べ終えて紅茶で一服をついたあと、お嬢様が通学カバンを持ったので、俺は代わりにその乳を持つ。その状態で玄関までお見送りをする。


「使用人、今日も朝の勤めご苦労様。おかげさまで最近はいつもノンストレスで登校ができますわ」

「もったいないお言葉をありがとうございます、お嬢様」

「優秀な貴方のためにお父様に掛け合って特別ボーナスを振り込んでもらいましたわ。これからも頼みましたわよ」

「ありがとうございます。誠心誠意、お嬢様のお役に立てるように努めて参ります」


 お嬢様は満足げに微笑むと玄関を後にして送迎用リムジンに乗り込んだ。


「いってらっしゃいませ、お嬢様」


 俺はリムジンが見えなくなるまで頭を下げ続けたあとで、スマホの銀行アプリを立ち上げた。口座には昨日付けで月給の100万円とボーナスの600万円の振り込みがされている。

 

 気づけば俺の頬にはひと筋の涙が伝っていた。

 

「……女子高生の乳を持つだけの仕事で月収700万円とか、ここは天国か?」


 1カ月前、お嬢様と出会った運命のあの日。横領の濡れ衣を着させられるという理不尽な理由で会社をクビになっていて本当によかったと、俺は自分の不遇さに感謝した。




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