第16話

 わたしの巨億のりよらんしようしました。

 百億の世界をばつしようするりよございます。

 わいしようなる自室にて『脳髄非侵襲型端末』の起動によってせんめいたる意識を喪失したわたしがなる脳髄のけいれんからかいふくするとめいもうたるほこりまみれの事務所のような場所におりました。の茶褐色のソファにおうしているわたしを陰陰滅滅たるそうぼうで酒臭い男性が意識の混濁したわたしの生命をじゆつてきするようながんぼうで凝視しておりましてもうまいなるわたしは『精神のポテンシャル障壁透過』が『成功』したのだと勘附きましたがかんせん『この宇宙』での『わたしの状況』がめいちようとされないためにないに『すみませんなにもおもいだせないんです』と『記憶喪失』であるとけつしていんの男性から『わたしはだれか』を尋問せんと致しました。さんくさい男性いわく『あんたは名探偵のおれさまの弟子であんた自身の両親がまきまれた殺人事件の捜査をしていたまったくおもいだせんのか』ということでございました。『平行宇宙へのりよ』は成功したものの『元来の宇宙への回帰』の方法はこうかくしていなかったからのわたしは『元来の宇宙への回帰』の方法がせんめいとされるまで『この宇宙のわたし』として生活してゆかんとけつしてそうそうろうろうたる名探偵だという男性にまでの事件の詳細をさいでんしていただきました。『今日も捜査のために容疑者四人にいにゆくんだろ』という探偵のいうとおりにわたしはまでの事情をのうで整理しながら四人の容疑者のもとへとばくしん致しました。第一の容疑者るいじやくなる妊婦であった母親の担当医であった男性いわく『わたしはあなたの母親をおうのうから解放するためにあなたの母親に精神安定剤とけつして睡眠薬を投与あなたの母親が熟睡しているあいだにあなたの自宅に放火しましたあなたの父親は偶然にまきまれたのでしょう』といい第二の容疑者いんの医師の病院の看護師いわく『わたくしはあなたの父親を苦痛から解放するためにあなたの父親に精神安定剤とけつした睡眠薬を投与してあなたの父親が熟睡しているあいだにあなたの自宅に放火致しましたあなたの母親もまきまれましたが』といい第三の容疑者里親たる義父いわく『あなたの父親はばこんでいたのであなたの父親の部屋に無臭化した天然まんさせて火災を誘発させましたあなたの母親は巻添えになってしまったのでしょう』といい第四の容疑者里親たる義母いわく『あなたの母親は妊娠中ながら料理をしていたので自宅のキッチンに無臭化した都市まんえんさせて火災を誘発させたのですあなたの父親も巻添えになってしまったらしいですが』ということでございました。容疑者四人の供述に共通することは『わたしの父親は事業の失敗による借金におうのうしており同時にわたしの母親もあらたな生命を扶養できないことに苦悩していた』ゆゑに『わたしの両親それぞれが借金苦から解放されるためにそれぞれの容疑者はしやはんの殺人事件を勃発させた』とのことでした。

 わたしは捜査を継続しました。

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