下手な京都好き

喜多里夫

第1話 よそ者の京都好き

 京都が好きです。


 と言う人は多そうですが、ご多分に漏れず私もそうです。まあ、「ふるさと納税」するほどではありませんが。


 でもこれって、生粋の京都人(先祖代々、少なくとも親子三代くらい?)はどう見ておられるのですかね?


「田舎者が、まあ、好きにして」


 くらいなものでしょうか?


 だってそうでしょう。


 私は京都の近県在住者でまだそれなりに「行こうと思えば」車で日帰り京都に行けますが、住んでいるところによっては、そうそう京都に行けない人もたくさんみえる。まして外国在住では。


 そんな人たちが口を揃えて「京都好きです」と言うと、当の京都人としては「おたく、京都の何を知ってはりますの?」という気持ちになるのではないか……と、勝手に想像したりいたします。


 それでも私は学生時代、四年間は京都で暮らしていました(住民票もちゃんと移していたし)。無理に言うならば、京都人としては四歳(そのまま更新されていません)。


 もう少し、京都絡みの文章をば。


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