第2話 バエー。

とるよー


はい、とれた。いい感じ。

次は、どうしようか。


そうだ、これにしよう。

よし、似合ってる。


とるよー

はい、

違う色も映えるね。


はい、とれた。最高に いい!

お疲れ様。


君は 変える。満足そうに。

カラフル好きな君に合わせる。


目が痛くなる ブリーチの痛さを無視し続ければ

どうなるかわかっているはず。

頭皮がきづつけばどうなるか。

わかっているのかと自問。


キシキシな頭を確認し、

自身の色ではなくなった、あほらしさ。

空しさ。


いっそすべてなくしてしまおうか。

できるはずだが、できない。恥ずかしくないくやしさ。

君を言い訳にしている 私の恥ずかしくない自尊心。


送られた写真をみる。

あー映えー。と魂がぬける


うつるものはなにもない。

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