お互いに会いたいんじゃないかなと思って

 実家から離れた主人公がいとこからの連絡をきっかけに祖母と再会し、そして関わっていくお話。
 最初は家事がおぼつかなくなったり、物覚えが悪くなる程度の認知症だった祖母が徐々に色々と忘れてしまったり、入院してから一気に認知症が進む描写が胸を打つ作品です。
 祖母との別れを通じて、家族が再びまみえたとき、何が起こったのかは作品を読んで確かめて欲しいです。
 じんわりと胸に来る素敵な作品でした。