3

──ごろり。

 眼前で転がった平太の首に、朱華は思わず息を飲んだ。直視するものではないとわかってはいたが、目を逸らすことが出来なかった。

 平太の瞳からは、一筋の涙が流れていた。頬を伝ったそれは、血溜まりの中に落ちて消えた。


「──だから厭なの、墓荒らしは」


 ぴっ、と平太の体から噴出したそれとは比にならないくらい少量の血液が飛ぶ。刃に付着した血を払ったのだろう。

 朱華は目を見開いたまま、ゆっくりと視線を上げた。そして、声を圧し殺すようにしながら口を動かす。


「──君、は」

「──ええ、そうよ。私が殺したの。そう驚くことでもないと思うけれど」


 平太の首を刎ね飛ばした少女──美代は、ぞっとする程たおやかな笑みを浮かべながら朱華と向き合った。その手には、朱華が持つものよりも華美な作りの太刀が握られている。

 朱華は思わず身構えた。何時美代が襲い掛かってくるかわからなかった。

 もうすっかり日は暮れている。今頼れる光源は月だけだ。

 月明かりに照らされた美代は美しかった。白い頬に飛んだ血飛沫さえも、彼女の美貌を際立たせるしか出来なかった。状況が状況でなければ、美代はお伽噺に語られる天女のようにも見えたかもしれない。

 だが、美代は天女ではない。つい先程人を殺した──言うなれば、忌むべきけがれを纏ったモノだ。


「……何故、彼を殺した?」


 どのような言葉をかけたものか悩み──結局、朱華は繕うことなく単刀直入に切り込んだ。

 朱華からの問いかけに、美代はくすりと幽かな笑みを溢す。ふふ、と鈴を転がすような声であった。


「何故──と問われてもね。あなただってわかっているでしょう?私が何故にこの子を斬ったか、など」

「……彼が、死者を──いや、この地に眠る者を、冒涜したからか?」

「当たり」


 ますます美代の微笑みは深まる。決して醜いものではないのに、忌避したくなる笑みだった。


「私はね、墓守なの」


 崩れ落ちた平太の──首のない体を一瞥してから、美代は語った。


「誰も守る者のいない墓。世界から忘れ去られた、名を残さずに死んだ者の墓。それを荒らして良い理由なんてない。人は皆、死ねば必ず弔われ、安寧を守られなければならないものだと思うの。此処には私しかいない。私しか、この墓に眠る者を知らない。だから、こうやって墓を暴きに来る不届き者を成敗しているの」

「君は、人ではないのか」

「当たり前でしょう? 私は人ではない。況してや、死して尚この世に留まり続ける幽霊でも怨霊でもない。私はずっと、此処にいる」


 険しい顔付きの朱華を、美代は面白そうに眺める。彼の一挙一動を、美代は楽しみに待っている。

──人ではない。人であったモノでもない。この美代という少女は、ずっとこの場を守り続けている。

 朱華は一度、静かに深呼吸をした。勿論、視線は美代から離さぬまま。

 呼吸を整えてから、朱華は美代に向き直る。相変わらず、彼女は一歩も動かずに此方を見つめていた。


「──それでも、君は彼を──平太君を一度助けたじゃないか。何故斬ったかはわかっても、何故彼を助けたのかが僕にはわからない」


 ひとつひとつ、かける言葉を選びながら朱華は尋ねた。少しでも間違えば、何かとてつもなく恐ろしいことに見舞われるのではないかという恐怖があった。

 美代はきょとんとした顔で、何度かぱちぱちと瞬きをした。そのように問われるとは考えていなかったらしい。


「そうね──」


 美代の白魚がごとき華奢な指が、彼女の頤に添えられる。近くに死体がなければ、美人画にでもなりそうな絵面だ。


「──このようなことを言っても、信じてもらえるかわからないけれど……。私、基本的には人が好きなのよ。人が好きだから、こうして死者を、墓を、守っているのだし」

「……それで?」

「だから、困っているようだったから助けただけなの。その時はこの子も、この地に眠る宝物などに興味など──いいえ、その存在すらよくわかっていないようだったしね。私が斬るべき人間には見えなかったの。本当は殺生なんて無闇矢鱈にしたくはないから、矢を射掛けて怖がらせ、回復したら早いところ帰って欲しいとさえ思ったわ」


 美代の口振りに嘘はなさそうだった。──とは言え、朱華の所感なので本当のところはどうだかわからなかったが。

 とにもかくにも、今の朱華は美代の言葉を信じることにした。今彼女を疑っても利はない。

 だが、信じたところで、朱華の中から疑問が悉く消える訳ではなかった。むしろ増えたとも言えよう。


「ならば、何故──人が好きな君は、その人を殺しているんだい?」


──ふつり。

 そんな音がした訳ではない。だが、音として表現するのなら、そう表すのが正統のように思えた。

 美代の顔から笑顔が消えた。だが無表情ではない。

 彼女は顔をしかめていた。それはそれはもう、不愉快極まりないといった風に。


「嗚呼──このようなことを言うのは、とても不愉快なのだけれど──」


 実際に美代は不愉快だったようだ。眉根を寄せながら、朱華を睨み付けながら、それでも彼女は黙殺という手を用いない。


「──私には、特に、一等、何物にも代えがたい程に、好ましい人がいたの。それを凌辱される光景を傍観しているくらいなら、今目の前で生きている人間などどうでも良いわ」


 それは、純粋な──ありとあらゆる感情がない交ぜにされた、原型を留めないが故に純粋に見えた──怒りであった。

 朱華はその、ぐちゃぐちゃとして目も当てられない、自分のものであったなら心の奥に包み隠しておきたいと思うような感情を前にして、美代の思惑を理解した。理解してしまった。

──この美代というモノは、きっと恋をしていたのだ。

 朱華は恋をしたことがない。物語の中で語られるそれを読んだことしかない。しかし、物書きを目指す者として、それがどのようなものかを人よりも少し知っているつもりでいた。

 それは、きっと美しいものなのだろうと。儚いものなのだろうと。熱く燃えたぎるものなのだろうと。何度も、何度も、己が頭の中で考え続けた。

 だが、美代のそれはどうだ。それは、美しく、儚く、熱いだけのものだろうか。


(──違う)


 美しくなどない。儚くなどない。死者が温かいはずがない。

 心の澱みという澱みを集めて煮詰めた、誰にも触れさせたくはないであろう色のない煮凝り。それこそが、美代の抱く恋情であると朱華は刹那のうちにわかってしまったのだ。

 打ちひしがれるような思いだった。この少女の姿をしたモノは、それだけ肥大した感情を数百年も抱え続けていたというのか──。


「──だから、墓守となったのか」

「ええ、そうよ。私はあの人を守りたかった。でもあの人は人間、病で呆気なく死んでしまったわ。──いいえ、もっと長生きしていたとしても、私とあの人が結ばれる未来などひとつとしてなかった。だって、あの人は私などとは違う──百歳ももとせも生きられぬ人間だったのですもの」


──美代の浮かべる感情に名前を付けろと言われたなら、自分はきっと困惑し、そのようなことはとても出来ないと首を横に振っていただろう。

 そう朱華が思う程、美代の顔に浮かぶ表情はひとつの形を有してはいなかった。様々な感情が混じり合い、拮抗し合い、ただならぬ何かとしか言い様のない有り様となっている。


「そんな一人の人間のために、私は多くの人間を斬ったわ。あの人が生涯一度も振るうことのなかった太刀を持って、咎人たちの首を落とした。抵抗はなかったわ。だって私にとっての正義はこの土の下に眠る死人で、其処を暴こうとする生者ではなかったのだから」

「……なるほど、呪いではなく、君一人による粛清だったという訳だね」

「呪い、だなんて──私は本来、誰にも見向きされなかった存在なのよ? 人間に呪いをかけられるだけの力などあるものですか。私は怨霊でもなければ、祀られるような存在でもない。精々こうして人間を斬るくらいしか出来ない、小さな小さな存在よ」


 そう言うと、美代は幾分かぐちゃぐちゃとした感情を顔から消した。話しているうちに落ち着いてきたのだろうか。


「私はあの人の墓に近寄る不届き者を成敗するだけで満足だった。あの人の事情なんて知らなかったし、私が人を斬り始めてからそういった輩は次第に減っていたのだからね。辛いとは思わなかったし、私にとってはそれまでの日々とあまり変わらなかった。少なくとも、そう思うことは出来た」

「……それが、出来なくなってしまったのだね」

「──そうよ。熾野宮のせいでね」


 熾野宮、と口にした美代の言葉尻は、一瞬にして凍れる程に冷えきっていた。

 恋なるものとは違う、明らかな負の感情。一度向けられれば、並大抵の者では震え上がらずにはいられない程の殺気。それを、美代は全身に纏わせている。たった一言、熾野宮と口にした次の瞬間から。

 朱華も思わず唾を飲み込んだ。迂闊に触れれば即座に斬りかかられそうな凄味であった。


「彼奴ら──熾野宮の者たちは、違う神を祀っているという、ただそれだけの理由で、あの人が大事にしていた社を焼いた。その周りの木々も、ついでとばかりに焼いた。そして社に奉納されていた宝物だけは、如何にも価値のあるものと言わんばかりに持ち出した」

「……社を」


 此処で、朱華は瞠目する。

 一つ。北の物置で見つけた巻物、あれで焼かれていたものは決して呪いなどではなかった。一見呪いのようにも見えたそれは、熾野宮の者たちから見た社だったのだ。

 和比古いわく、耶蘇教を初めとする一神教は、自分の信じる信仰以外を排斥する傾向があるという。その度合いは信仰によって様々なのだろうが、少なくとも熾野宮の者たちは社という存在を灰塵に変えなければならない程に過激──すなわち敬虔だったのだろう。

 美代が意味深長に仄めかせていた、既に焼かれていたもの。それは、この地にひっそりと存在していた、小さな社のことであろう。

そして、二つ。


(恐らく、美代はその社とは何の関連性もない)


 先程の美代の話からも薄々勘づいてはいたが、恐らく美代は焼かれた社とは関係のない存在である。そうでなければ、今こうして存在していること自体が可笑しい。

 この場所に来る前、和比古はこの地に社があったという資料を見つけたことを朱華に伝えた。そして、美代はその社に祀られている存在、最低でも社に関連のある存在なのではないか──との意見を口にしたのである。

 社が焼かれたという情報がなければ、朱華も美代の存在をそう位置付けていたことだろう。しかし、当の社はもう存在しない。仮に美代が社に祀られていたのならば、彼女もまた存在が危うくなるはずだ。

 思案に耽りそうになる己を、朱華は何とか制する。油断しては、美代から何をされるか堪ったものではない。彼方は得物を有しているのだ。いくら少女の姿だからといって、舐めてかかるのは愚策というものだろう。

 朱華の胸中を知らないであろう美代は、嫌悪感を潜めぬまま続ける。


「だからね、私、使用人の一人を脅したの。そうしたら、見事に宝物のほとんどを持ち出して埋めてくれたわ。それほど深くは埋められていないでしょうから、頑張って探せばすぐに見つかると思うけれど……。まあ、今となっては詮なき話よ。問題は、宝物の全てが返された訳ではないということ」


 此処で、美代の視線がつい、と動く。

 自分を真っ直ぐに捉えていた美代の目が離れたことに一度は安堵しかけた朱華だったが、すぐに彼女が何を見つめているかを理解して身を強張らせる。むしろ、背筋に怖気すら走った。


「──その太刀だけは、どうした訳か熾野宮は手放さなかった」


 朱華の手に握られる飾り気のない太刀。それを美代は食い入るように凝視している。


「私が最も返して欲しかったものは、その太刀に他ならなかった。それは、あの人が父上から拝領したと言っていたものだから。それだけ大切なものをあの人は奉納したというのに、ぽっと出の新参者になど手渡したくはなかった。それなのに、熾野宮はいつまでもその太刀を所有したばかりか──熾野宮の家宝にしてしまったというじゃないの」

「……しかし、君は熾野宮の者を斬らなかった。それはどうしてだい?」

「簡単なこと。下手に関わりたくなかっただけよ。次に熾野宮に首を突っ込もうものなら、今度は墓を掘り返されてしまうかもしれない。あの人の亡骸さえも辱しめられてしまうかもしれない。私はそれが恐ろしかった。あの人が奪われてしまうことが、何よりも怖かった」


 美代は僅かに表情を翳らせた──ように見えたが、すぐに朱華を睨み付ける。


「私は耐えた。二百年──いや、三百年だったかしら。ずっとこの地で耐え続けた。いつか熾野宮に報復してやるのだと思いながら、ただ墓を守るしかなかった。──けれど、私が報復する間もなく熾野宮家は一人の人間によって滅ぼされた」

「それは──五年前の」

「そうよ。私が駆けつけた時には、熾野宮の屋敷は血の海になっていた。信じられない話ではあったけれど、たった一人の人間によって熾野宮に連なる者はみなごろしにされたのよ。私が介入する隙なんて、何処にもなかった」


 美代の言葉を受けて、朱華は反射的に当時の熾野宮邸を想起した。

 まだ乾ききっていない、赤々とした血液。それがそこかしこに飛び散って、屋敷を赤く染め上げている。そして、その血液を循環させていた者たちは、皆屍になってぴくりとも動かない。誰も彼もが、無惨にも斬り殺されている──。

 惨憺たる有り様であっただろう。血生臭さに溢れた場所であっただろう。想像するだけでも身震いしたくなる惨状だ。

 それを、たった一人の人間が作り上げたのだと美代は言う。呪いと思わせるだけの人間を殺めてきた美代が、顔をしかめる程の地獄絵図。

 朱華は何も言わなかった。どのような言葉も、過去の惨劇に並び立つことが出来ないような気がした。


「何が起こったのか、その時は私にもわからなかったわ。無理心中にしては規模が大きすぎるし、そもそも皆を斬り殺す意味がない。屋敷に火でも放てば良いのだから。──嗚呼、耶蘇教では自殺が禁じられているらしいわね。まあ良いわ、とにかく私は納得がいかなかった。あの熾野宮の者たちが、一夜にして皆死ぬなんて、予想だにしていなかったものだからね」


 美代は唇を閉ざすことなく語り続ける。朱華の言葉など待つことなく、かつての夜を思い起こす。


「私は屋敷の中を歩き回ったわ。道中で出会う誰も彼もが死んでいた。これは祟りにでも遭ったかと、自分のことを棚に置いて考えすらしたわ。──そんな時に、彼奴は私の前に現れた」

「彼奴──?」

「──熾野宮の者たちを鏖にした張本人。それは、あろうことか熾野宮の当主──救世主と崇められる男だった」


──救世主。

 ぞくり、と朱華の背筋が凍る。それは、真幌が目指していたものだ。

 美代は朱華に構わず続ける。


「彼奴は凶器たる刀を畳に突き刺して、茫として立ち尽くしていたわ。その傍には、老いた男の死体があった。やけに上等な着物を着ていたから、きっと父親なのでしょうね。熾野宮最後の当主は、血族の命さえも簡単に奪ってしまった」

「……それは何とも、惨い話だね」

「あら、あなたはそう思うのね。──その男は私を見ても、表情らしい表情を浮かべなかったわ。驚いた様子さえも見せなかった。だから私は気になって、その男に問うてみたの。『どうしてこのようなことをしたのか』とね。そうしたら、男は私にこう答えたの」


 救世主と呼ばれていた男。熾野宮に連なる者を悉く斬り尽くした男。美代を前にしても反応らしい反応を見せず、無表情のまま彼女に向き合った男。

 人間らしさの欠片も感じさせない彼が、熾野宮の悉くを斬り伏せた理由。それを、美代はゆるゆると語る。


「──『美しい世界を見たいのだ』とね」

「美しい、世界」


 朱華は美代の言葉を反芻する。


「聞けば、彼は物心ついた頃から、熾野宮の救世主としての生き方しか求められてこなかったというわ。彼いわく、見える景色に色はなく、何もかもがつまらぬもののように思えた、そもそも自分はつまらぬという感覚すらその時には知らなかった──とのことよ。私は知らないけれど、彼奴は余程抑圧されて生きてきたのでしょうね。そんな男が、ふとした瞬間に感情の機微を知ってしまった。それゆえに、彼は熾野宮という存在そのものを消そうと思い立った」

「…………」

「彼は言ったわ。──『此処にいては、愛する人の唇をついばめぬ。友に笑むことも出来ぬ。憎い者を睨み付けることすら不可能だ。春夏秋冬すらも色褪せて見える、このような色のない世界にいたくはない。この世界は救世主としての私しか求めない。それならば、この世界ごと壊すしか方法はない。少なくとも』──」

「──少なくとも私には、それくらいしか出来ぬのだ」


 美代が全てを口にし終える前に。

 朱華は、それこそ己が言葉であるかのように、彼女の紡ごうとしていた救世主の言葉を口にした。

 此処に来て、美代は久方ぶりに微笑んだ。それは、あまりにも優しい微笑みだった。


「あなたの名前を聞いた時はね、嗚呼なるほどと思ったわ。私は見たことがないけれど、あなたの名乗るそれは庭梅だか柘榴だか──そういった花の色を表しているのでしょう? 色付いた世界は、それほどまでに美しかった?」

「──ああ、美しかったとも。そして醜くもあった。けれど、清濁を併せ持つ人の世は好ましく思えたよ。そんな世界に降り立てたことが嬉しくて、少しでも見聞きしたものを形として残しておきたくて──僕は物書きになろうと思ったんだ」

「そう──そうなのね。なるほど」


 美代はふぅぅ、と息を吐く。そして、朱華を真っ直ぐに見据える。

彼女の目の前に立つ青年は、全くの無表情であった。それは、かつて美代の問いかけに答えた救世主の顔によく似ていた。

 しかし──似ていると言えども、全てが同じとは限らない。朱華は人の世を知った。知ってしまった。熾野宮の者たちを手にかけて手に入れたものを、彼はきっと愛している。ならば、以前と同じ顔など出来るはずがない。

 美代は微笑む。先程平太を斬った太刀を手にしたまま、それでも穏やかに呼び掛けた。


「お帰りなさい、斯波朱華──いいえ、熾野宮しのみやすめる

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