第16話 リゾートマンション(別荘)を探そう

コロナ禍(テレワーク中)に僕は、リゾートマンションの購入を検討したことがあった。


それもテレビで、リゾートマンションでテレワークをする人が急増しているというニュースを目の当たりにしたことから始まった。


新横浜から新幹線で30分で行ける熱海のマンションは、海が見えて、温泉があり、近くの飲食店で安くておいしい食事をいつでも楽しめるとのこと。


テレワークであれば、そこで仕事ができる。

さっそく、僕は熱海のリゾートマンションを探したのだった。



最安値は300万円くらいから、さまざまな物件がすぐに見つかった。


300万円??

安い。初期費用を考えても、400くらい??

買っちゃおうかな。

僕は安易に考えたが、そんなに現実は甘くなかった。



リゾートマンションと言っても普通のマンション同様に、管理費と修繕積立費、そして温泉使用料などが毎月掛かる。

そして、めったに行かなくてもインフラ三兄弟(電気・ガス・水道)料金が掛かる。

インターネットを引くなら、それもプラス料金。


電気のみは楽天でんきが基本料金無料とのことであったが、その他はもちろん基本料金がかかる。

これに火災保険・固定資産税もかかる。

ざっと計算しても、全部で月5万の支出だ。



そして、安価リゾートマンションのはほとんどは築50年以上。

自分よりも年老いたマンション・・

近い将来、解体費用が必要になることも想定される。


貯金の400万円をはたいて、毎月5万円の固定費。

ここまでして、熱海の築50年のマンションが必要だろうか??

リセールバリューも見込めない。



同じ5万円なら、月に1回それなりのところに旅行にいけるのでは・・??

むしろ、テレワークって、そんなに家で仕事もしていないし、、

どう考えても不要だ。

熱海の往復で8,000円はかかるし。


数時間、必死で物件をネット検索し電卓とExcelをたたき、出てきた答えは・・

どう考えてもいらないということだった。


結論がでてからは、巨額の無駄遣いをしなくて助かった安堵感と、

心地よい疲労感が残った。


1円も使うことなく、丸一日楽しめたので有意義な1日を送れたと思う。


リゾートマンションの存在を教えてくれたヒルナンデス。

いつもありがとう。

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