【チビ編】それ、結婚式の時に言うやつやwww

 これは、チビの保育園の卒園式の時のお話。

 他の保育園ではどうか分からないのですが、卒園式の締めが卒園生からの感謝の手紙の朗読でございました。



 まもなくチビの出番。

 マミーはビデオカメラを回してスタンバイ。

 わしは写真班として携帯電話をスタンバイ。

 それぞれ、チビの晴れ舞台に準備万端でした。



 チビは大トリ。

 これまでの子供たちのお手紙で、周りはすでに感動の涙ですすり泣きという、なんともしっとりとした空気です。



 そんな中、ステージの真ん中に立ったおチビ様。

 手紙を開いて、大きく息を吸います。



「おとーさん、おかーさん。今まで育ててくれて、どうもありがとう。」



 その第一声が放たれた瞬間、しっとりした空気はぶち壊され、会場内に笑い声の合唱が。

 マミーもビデオカメラだけは動かさないまま、肩を震わせて必死に大笑いするのをこらえておりました。



「………?」

 はて?

 どうしてみんな笑うんだい?

 わしはちんぷんかんぷん。



 チビの手紙が終わり、卒園生たちがステージから消えた後……



「あいつ……嫁にでもいくのかな…?」

 ビデオカメラの録画を切ったマミーが、やっと声をあげて笑い始めました。



 話を聞くに、あの冒頭は結婚式で嫁さんがご両親に送る手紙の常套句だと。

 そっかぁ…。

 だから親御さんたちは、全員笑いのツボを刺激されたんですね(笑)



 何はともあれ、最後にみんなを笑わせて、笑顔で卒園式を締めてくれたチビなのでした。



 ちなみにあのお手紙、保育園の先生たちは口を一切出さず、子供たちに自由に書かせたものだそう。

 どこであの言葉を覚えてきたwww


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る