間違いなく名作……だけど!

もう〜〜このクローディアの章も最高オブ最高で100回読み返すことはすでに決定しておるのですが、お話を読み進めるたびにターゲットとなる読者はかなり限られるだろうなぁと感じてしまうのです。

この蛮族の女王シリーズ、ジャンルは恋愛なのですが、恋愛小説を好む読者は、一般的にはストーリーの面白さよりも文章力よりも何よりも、自分が好むシチュエーションや設定重視で読む作品を決めてしまいます。
今シリーズの、女性側が圧倒的優位という設定はかなりニッチです。しかもヒロインは屈強。ものすごく強い。ヒーローよりもおそらく頭一つ分ぐらい大きいです。このシチュや設定が性癖だという読者は少数派でしょう。

屈強な女性同士が戦う描写も素晴らしく、息をするのも忘れてしまうぐらい見入ってしまうのですが、やはり恋愛小説を好む層は、血の臭いが漂ってきそうなほどの具体的な戦闘表現は好まないことでしょう。

それでもこの蛮族の女王シリーズは間違いなく名作です。こんなに魂が揺さぶられる作品はなかなかお目にかかれるものではありません。

どうか読者には自分が今まで好んできた概念や設定を捨てて、この蛮族の女王シリーズを読んで頂きたいです。読めば良さがわかるから!

いやもう、本当に面白いです。
記憶を消してもう一回読みたいぐらいです。