姑息のヴェイン

【クラス】ボス

【名称】姑息のヴェイン

【種族】スライム

【性別】無し(声は4歳くらいの女の子に近い)

【出現場所】6-2:腐敗沼の研究所

【強さ】★★★★☆

【武器】毒液。猛毒や溶解液、麻痺毒、麻薬など様々な毒液を生成・分泌できる。この液体を飛ばしたり毒液まみれの身体で触れたりするほか、コレが通過した跡にもしばらく猛毒が残るため、結果的にはトラップにもなりうる。


【特殊能力】

・メタモルフォーゼ

 そのまんま変身能力。人間・魔物・有機物・無機物問わずなんにでも変身できる。ただしコピーできるのは見た目だけで、能力や動き方などは真似できない。そのため普通ならありえない奇っ怪な動き方をしたりする。こわい。


・学習能力

 相手の能力や動きを学習する能力。一度見た動きには(ヴェイン自体の性能が追いつく限り)対応できるし、今までの学習結果と照合して相手に最も効きそうな毒液や攻撃方法を即座に割り出す。


・毒風船

 ターゲットに全身ではりつき、体内の毒をすべて相手にぶちまける。いろいろな毒がすべて化学反応した結果、場合によっては象をも一撃で殺す劇毒が錬成されるだろう。ただしこの技は実質自爆技で、すべての毒液=体液を使い果たすためこの子自身も死んでしまう。


【容姿】

 文字通りスライム。平常時は半透明のゼリーがぷるぷるしながら動いている感じ。気分に応じて色が変わるし、場合によってはゲーミングしたりする。

 人間・魔物問わず生命体の存在を関知した場合、特殊能力「メタモルフォーゼ」により相手が好きそうな姿(若い異性や猫など)に変化する。


【性格】

 誕生して間もないためか、自我は幼い子供のもの。周囲の魔獣や実験体を見て「人間を襲うことが普通」だと認識している。そのため人間を見れば見境なく襲撃する。学習能力自体は高いが、環境が環境故か倫理観だけは全くない。なんなら人間が傷つき追い詰められる姿を見て喜んでいる様子も見られる。苦悩する人間を見たいがためにわざわざ相手の好きなものに擬態し、それを醜く変えてみせるレベルのメスガキ(?)っぷりを誇る。

 人間の言葉を操ることもできるが、襲ってくる冒険者の真似をして喋っているだけなので言葉遣いは物凄く汚いし、ニュアンスでしか言葉を使えない。


 研究所に放置された危険な薬液が化学反応した結果誕生したイキモノ。親がいないため名前もなく、冒険者ギルドからは便宜上「姑息のヴェイン」というコードネームで呼ばれている(本スライムは『みにくいばけもの』が名前だと思っている)。

 他の魔獣や実験体と比較しても異様に高い学習能力を持ち、何人もの開拓者を返り討ちにしてきた。そのため冒険者ギルドにより指名手配されるに至る。


台詞候補:

「……なぁんちゃって! 本当は『みにくいばけもの』なんだぜっ!」

「きゃははは! ざーこ! ざーこ! どろどろになっちまえー!」

「えーと、えーと、こういう時は……こうすればいいんだよねっ!」


メタ情報:

 倫理観ゼロのメスガキスライム。

 まず厄介なのはもちろん毒攻撃。ただ強力なだけでなく、相手の弱点をモロに突いてくるいやらしい戦い方をしてくる。毒耐性があれば非常に楽に戦えるだろう。

 とはいえ、スライム状のため物理攻撃は全く効かない。液状のため炎攻撃が弱点……に思われるが、下手に火を浴びせると引火・爆発するタイプの薬液で迎撃してくる。逆に凍らせたり、電撃を浴びせたりする方が有効だったりする。それらに対策できる薬液を錬成してくる可能性もあるが……。

 なによりヴェインは学習能力が非常に高く、戦いが長引けば長引くほど倒しにくくなる。短期決戦が望ましい。わざわざ相手の好きそうなものに化けて現れたり、その姿をわざわざ醜く変貌させて見せたりするのも、おちょくるためだけではなく相手を観察する時間稼ぎでもある。その姿に惑わされないことが倒す上では重要となってくる。

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