第15話

中尾さんと別れて家に入ったら、もう沙和ちゃんは家に帰っていた。リビングで何かを飲んでいた沙和ちゃん。今日はコーヒーかと思ったけど甘々カフェオレだった。


「沙和ちゃん、ただいま」


俺がそう言うと、どこかぎこちなく迎え入れてくれる。緊張しているだけだろうか?


でもなんかこの感じ、沙和ちゃんがお嫁さんで俺の事を待っててくれてたみたいな?


「お、おかえりなさい。どうだった?初めての登校は」

「楽しかったよ。新しい友達もできたし」


俺がそう言うと、沙和ちゃんにしたら俺に友達ができるという良い事なのにどこか微妙そうな顔をした。


まぁ、気のせいだろう。沙和ちゃんはすごく興味を持ったみたいで食いついてきてくれる。


「へ、へー!その友達はどうなの?いい子なの?」


その友達というのはのことだろうか?沙和ちゃんは俺と晃が一緒にいるところを見ているしな。


「良い子だよ、普通に息が合うし。それに俺のことかっこいいって褒めてくれてたし」

「ほ、本当に……。よ、良かったね」


沙和ちゃんは笑ってくれた。やはり気のせいだったのだろうか。でもなんか気のせいじゃないかも。だって……。


「沙和ちゃん、カフェオレ、もう入ってないよ」

「え、あっ!ほんとだ。あはは、恥ずかしい」


そう言って、沙和ちゃんは頭をかいた。そんな沙和ちゃんのコップをとって、カフェオレを入れに行く。俺も欲しかったからだけど。


「あ、ありがとう。ブラックでもいいよ」

「俺が今、カフェオレが飲みたいからカフェオレ一択です。文句を言うなら入れません」

「じゃあ、カフェオレがいい」


そう言って、ニカッと沙和ちゃんは笑った。やっぱり、茶髪のツインテールの子も可愛かったが沙和ちゃんの方が100倍、可愛い。もう抱きしめて、ベットに連れ去りたい。


そんなことを思いながら、カフェオレを入れた。それを沙和ちゃんの元に運ぶと、まだ熱かったのか、息をふきかけている。


その仕草を見ている俺に気づいたのか、冷ややかな視線を送ってくる。そんな視線もすぐにいつものものに変わって、話を振ってくる。


「今日のバスケ、凄かったね。小さい頃はシュートが入らなくて泣いてたのにさ」

「……恥ずかしい。なんでそんなことを覚えてるんだぁー!……で、今日の俺はどう?かっこよかった?」

「ぅ……調子に乗るな。私にはまだ勝ってないんだぞぉ」


そう言って、シュートを打つ素振りをした。1度、俺の事をかっこいいと言ってくれたのかと思ったが、やはりそんな甘くは無いらしい。


沙和ちゃんはカフェオレを飲むと、大きくため息を漏らした。


♣♣

パワプロにハマってしまい、更新が遅れました。星が欲しい!



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