心の綺麗な人にしか綺麗に見えない座敷

『うつくしいものを美しいと思えるあなたの心がうつくしい』
 この小説を読んだら、相田みつをのこの詩が浮かんだ。美しいものを見て美しいと思える心、ありがたいものを受けてありがたいと思える心、それを持つのはなかなか難しい。自分は、そんな事ないと思っている裏腹で、実際には、欲の持った心で何かを見ているに違いない。
 座敷わらしが、その人間の心を移しているような、そんな1話目でした。