暗い水底

わたしは、あなたへの、この好きという感情を、

水の中へ沈めて、呼吸など出来ないようにして、酸素がその心臓に届かないようにして、

そうして、あなたへの、この好きという感情を、殺しました


わたしのこの思いはきっと、暗い暗い、光の届かない水底が

お似合いなのだと思います


そう思っていながらも、何か光が差してはくれないかと思ってしまうのです

誰かこの凍るような冷たい水底に手を差し伸べてくれはしまいかと、そう思ってしまうのです


本当は、あなたが光と共に私の思いをこの暗く冷たい水底から、

引き上げてくれはしないかと、そう思っているのです


ああ、なんと、愚かだこと

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