第2話 私だ。神だ。

神に進化しちゃいました。テヘ。

社畜から過労死を経て地縛霊、そして神へ。

うーん意味わからん。とりあえず、ステータスオープン!


神格:付喪神つくもがみ


って、結局付喪神なのね。

どちらかというと妖怪に近いわけね分類上。

まあいいや、とにかくここを出よう。


まずはMYトラック。そして、元々ここにあったほこら。さらに廃品廃材廃車の山。

全部取り込んで、合体!メタモルフォーゼ!

うおおぉぉ!!!

完成!『廃品廃材を満載した大型トラック!』


…すげえ微妙なビジュアルだなー。まあいいや。

ヨシ!これで行き先もわからぬまま走りだそう!

祠の要素どこ行った?と思ったら、運転席に立派な神棚が!

いいねえいいねえ。

あと、ここ重要。

運転席には「運転手」!ダミー兼アバター。私が自由に動かせる肉体、復活!テッテレー!

素晴らしい!トラックと祠と廃品廃材を含めて私だけど、やっぱ人間としての姿は絶対必要だよね。

とりあえず見た目を「いかにも運転手」っていう感じの、ガチムチ男性ドライバー風にしてみた。意識を憑依させれば動かせるはず…って、しっくりこないな。

仕方がない。元々の私をモデルとした、できるだけ違和感の無い女性ドライバー風で…ヨシ憑依できた!おおお。コイツ、動く!動くぞ!私、復活!ちょっと外に出てみよう。

…頑張れば運転手として20mくらいトラックから離れられるかな。トラックが本体なので、遠すぎると接続が切れる予感。

ちなみに、「運転手」の素材はその辺の土なので、体がちょっと土くさい。早急に別の素材で作り直したい。


ヨシ出発だ。すぐ出発だ。善は急げだ。どこへ行こう?

とりあえず

①この不法投棄をやった違法廃棄物処理業者に神の裁き

②私を過労死させたブラック企業に神の裁き(特にパワハラ先輩)

③異世界転生したそうな陰キャのオッサンをねる

このへんは確定かな。


とりあえず試運転だ!神のトラック、略して神トラ、出発!

難しいコトは走りながら考える!


***脚注 「私」

本作主人公。深く考えないタイプ。死んでも元気。


***脚注 「アバター運転手」

本作主人公が乗り移って動かすヒト型実体。

素材はそのへんの土(一応、祠の神域の土)。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る