第18話 新店長

カナ含むバイト全員が会議室に集まっていた。

「先日、不慮の事故で店長が非業の死をとげてしまいました‥。残念ですが悲しんでばかりもいられません。私が店長、バイトAがバイトリーダーとして頑張っていきましょう」

店長の一番大変な所は納品チェックだ。ソフトクリームの元が足りないので追加したり、売上の悪い商品を止めたりとやることがすごく多い。店長の部屋の金庫を開けてみると大金貨がびっしりと入っていた。こんなにもうけてたのね‥。でもこれも私のものである。そしてやりたいこともすでに浮かんでいた。

そして夕方また会議をおこなった。

「突然ですが、街の真ん中にある噴水あたりに2号店を開きたいと思っています。」

周りがざわつく。

「店をどんどん増やして便利な街にしていきたいのです。もちろんバイトは増やしますし、あなたたちへの負担はあまりありません。ということでがんばっていきましょう!」

そんなわけで売上を倍にするため、2号店をつくることとなった。

まちの真ん中に噴水があるので、そこに立てれば人はやってくると確信していた。

「噴水を更地にすんのは結構お金かかるけど大丈夫なん?」

業者が言ってきた。

「多少お金がかかってもかまいませんのでおねがいします」

噴水を2号店にすれば、いやでも目につくはずだ。しかも24時間営業である。そうすれば売上も2倍、いや3倍になるかもしれない。カナはニヤけながら噴水からダンジョン前のコンビニへと足を運んだ。

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