第3話

第三話


時間が経つのも早いものであれから2ヶ月経っていた。私はなんとか進級でき、仲良いクラスメイトもできていた。ちなみに今は4人で行動している。

 1人は私のエロ漫画友達。窓際にもたれる女、雪村絢子。立派な……

「最近さ、兄のエロ本物色してたのバレてさ隠し場所変えられてたんだけど立派に見つけたあたし、偉くない?」

 変態。一年生の時から仲良くしている。お世話になってます。絢子姉さん。見た目は姉さんというよりコケシさん?でもとても優しい。

「本当偉いよ。尊敬する。」

 絢子姉さんの少しおバカな発言にも真摯に応える私が偉いよ!窓際で2人で話していると。

「なになに?雨季ちゃんはゆきっちのこと尊敬してるの?」

 2人目。春田茜。唇がぷっくりで艶っぽい雰囲気を出す、茶髪ガール。学年でもトップクラスの美貌。そんな彼女が私の右腕に自分の腕を絡ませる。ボディタッチがなかなか激しい子。女の子が大好きな私にとってはとても意識してまう行動なので勘弁して欲しい。そんなことはさておき雪村に関しては。

「まぁ、尊敬してるよ。」

 いろんな意味で。私だったら兄の部屋に侵入してまでエロ漫画探そう思わないし。

「ふーん。」

 胸が私の右腕に当たってる!!とても気になる!べ、別に感触を楽しんでいるわけじゃないから!

 最後の3人目は……一ノ瀬咲夏ちゃん。

「あ、咲夏。おっかえり〜。」

 ちょうど教室に咲夏ちゃんが帰ってきた。娘よ、母は今日も告白されているぞ。

「ただいま。みんなぁ。」

 なんだが、少し疲れた顔をしている。咲夏ちゃんのことだから相手が傷つかないような言葉を選んで断っているはずだ。だから疲れてるんだろう。

「今回も断ったんだ?お試しで付き合うとかしないの?」

 雪村は迷わずぶっ込む。こういう切り込む所、尊敬する。確かにここ2ヶ月で何度も呼び出しされている。よくいなくなるし。

「しないよ、わたし本当に好きな人と付き合いたいから。」

 咲夏ちゃんは深刻そうに応えた。あまりにも深刻そうでなにかあったのかなって考えてしまった。

「咲夏ちゃんって本当しっかりした考えがあるよね。そういうところ、素敵だな。」

 思ったことをそのまま伝えると咲夏ちゃんの顔が少しほぐれた気がした。この2ヶ月間、咲夏ちゃんの優しさに何度触れたことか……。茜ちゃんは私と腕を組むのやめた。

「咲夏が心から好きって思える人と出会えるといいね。出来たら親友のあかねに1番最初に言うんだぞ!」

 咲夏を抱きしめていう茜ちゃん。そんなガールズトークを男子たちは聞き逃すわけがない。

「咲夏ちゃん、純情すぎる。」

「そこがいいところだろ。さすが学校の姫。」

「俺、咲夏ちゃんが誰かと付き合ってめっちゃ幸せなところ見てみたいわ。」

「なぁ、咲夏ちゃんを見守る隊を結成しようぜ。」

 どうやら謎の集団咲夏ちゃんを見守る隊を結成されたみたいだ。咲夏ちゃんの影響力ってすごいな。そんな男子がいる一方で……私達というか茜ちゃんと咲夏ちゃんの方を向き、

「今度、俺らと水族館いかね?」

 とお誘いする男子2人がいた。

 

 

 


 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

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