第14話 【閑話】 Sの呪い



今世紀最大の事件。


『Sの呪い』


この事件の概要はこんな感じだ。


Sという名前の生徒が校舎から飛び降りて自殺した。


このSという生徒は、クラスの生徒に虐められていて、それを苦にして自殺。


これは遺書にしっかり残っていた。


そして、自分を除くクラスメイト29名が自分にどういう事をしていたか、それを証拠を揃えて、他の生徒が受験する大学、就職先、マスコミ、警察に告発するように郵送されていた。


特に 金城満、九条静香、西園寺要、近衛守、湯浅真理、三浦祥子には徹底しており、ライバル会社や政敵、等相手が嫌う相手に徹底的に証拠を送っていた…その中には親が力を使い、揉み消した証拠も複数あり、ネットにも流出した事もあり、天下の金城グループも軒並み株価が低下…取引中止する企業も多く、グループ全体で2000億円規模の損害が出ていた。九条電機も不買い運動が起き、看板店の秋葉原本店も連日閑古鳥が鳴いている、そして西園寺知事も失脚する事になる。


ただ1人の生徒の自殺が此処迄、社会に影響を与えた事件は少ない。


これはSと言う生徒が起こした…壮大な復讐。


此処迄ならな…


問題は此処からだ。


Sを虐めていた、生徒全員が『神隠し』にあった。


此処からが…都市伝説やネットの噂だ。


Sは死ぬ前に自分を供物に呪いをかけた。


Sの恨みは凄まじく…その恨みが彼らを地獄に引きずり込んだ。


Sは実は半グレグループのリーダーで、全員を攫って殺した…そして金城グループの報復で殺された。


様々な噂が飛んでいる。


正直言えば、どの話も胡散臭い。


だが一つだけ、真実がある…それは1人が自殺をして29名が行方不明になった事だ。


誠雲学園は、校長と教頭が責任をとり辞任…


これでSを虐めていた人間が全て不幸になった。


『間違いなくSの思う通りになった』


私はこの事件に凄く興味がわいた。


これから私はこの謎について調べて行こうと思う。


          月刊 カクドポリス


                記者 小泉






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